ライオン誌日本語版1991年11月号
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■た︒日本の複合地区会則は地区問題を網羅して
作られており︑地区会則は必要ないとする認識が
一般的だが︑葬石橋は次のように指摘する︒﹁地
×〜
︑臨鱒
一男の
大勢の子供たちがやって来て︑真剣な討議が行われま
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した︒各国の抱える問題の把握も的確だし︑子供たち
区ガバナーやキャビネット幹事が誤って運営する
は現実を鋭い目で見ていますよ︒正直なところ︑子供
例が後を絶たず︑地区会則をもって運営したほう がよい︒会則というだけでアレルギーを起こす会
員と︑やたら会則知識を振り回す人物の調和をは かるうえにも︑これは必要と思われる﹂︒これを
鰐
たちの熱気に驚かせられましたね︒
もともとこの会議は︑子供たち︵ユース・エンディ
ング・ハンガー︶が企画︑運営のすべてを取り仕切っ
て開催されたものなんです︒当初︑いろいろな方から ﹁民間の団体が企画して︑子供の世界会議を開くなん
敷術して言うならば︑国際会則第七条八項︵a︶
︵1︶に﹁地区ガバナーの選挙はその地区︵単一︑
ふえん
供の人権を守り︑死ぬ必要のない子供たちが死に
てできっこないよ﹂と言われたりもしましたが︑本当
追いやられる飢餓を追放しよう﹂と︑世界六十ニカ国
の子供たち三百五十八人が集まり︑八月二十日から五 日間︑京都市の国立京都国際会議場で﹁地球子ども会
に子供たちはよくやったと思います︒子供たちが手作
準または複合︶の会則および付則の規定に従って 行われる﹂とあるが︑日本の複合地区会則には地 区ガバナーの選挙に関する規定がない︒複合地区 会則第十六条は1 地区ガバナー︑皿 ルテナン
りのはがきを各国大使館に発送して︑世界規模の会議
にこぎつけたんですからね︒子供たちの行動力︑熱意
議﹂が開催された︒この会議は﹁二〇〇〇年までに地
球上から飢餓をなくす﹂ことを目的とする日本ハンガ ー・プロジェクトと︑その子供組織ユース・エンディ ング・ハンガーが企画︒昨秋︑国連で開かれた﹁子ど
ト・ガパナーに関する規定であるが︑ルテナン
ト・ガパナーは﹁地区ガパナーの選挙と全く同じ
二〇〇〇年までに地球上
ものための世界サミット﹂で世界首脳が採択した﹁子 どもの生存︑保護および発達に関する世界官言﹂の達 成を︑子供の側から迫るもの︒全議は飢餓の追放を目 指す京都宣言を採択︑成功裏に閉会したが︑会議の母 体となった日本ハンガー・プロジェクトの植草理事長
に︑全議の模様とハンガー・プロジェクトの活動につ いて伺った︒植草理事長は︑銀座の菓子店㈱曙の社長
で︑現在︑東京数奇屋橋カフの第二副会長でもある︒
から飢餓をなくすために
方法で﹂選出するとあるのに︑地区ガバナーの選
挙方法の規定がないのは︑著しく整合性に欠けて いると言えないだろうか︒毎年︑各準地区大会の 記録を集め︑議案と審議結果をまとめて可ライオ ンズ年鑑﹄に収録しているが︑大会の柱とも言う
べき地区ガパナーの選出手続きの不明確な地区も︑
というのは︑大変なものなんだなあ︑とつくづく思い
ました︑.
ー会議が採択した京都宣言について簡単に説明し
て頂けますか︒
全部で十六項目からなるんですが︑主なものは﹁国
現実に存在するのである︒そのほか︑決議委員会
の各種分科会の構成︑議案の取り扱い︑採択の方
1地球子ども会議の模様についてお話しください︒
﹁飢餓が子供の命を終わらせるのではなく︑子供が飢
際間の連帯を強化し︑子供の生存︑保護および発達を
確保するために必要な行動を取るよう求める﹂司子ど
号
法もまちまちで疑問が残る︒実際には地区年次大 会議事規則で各種委員会︑分科会の設置を規定し
運用しているのだが︑やはり大会に参加しない一
もの権利条約﹄をすべての国が批准せよL﹁すべての
哨
餓を終わらせる﹂ ︑つまり子供たち自身が︑飢
餓の終結に向けてどんな行動を起こせるのかがテーマ でした︒会議では日本の子供たちも積極的に発言して いましたし︑また︑飢餓地帯と言われる当事国からも
子供は自国の政府に︑子供が健やかに育つように十分
一
旬
な資源を割り当てるよう要求せよ﹂といったものてす︒
そして︑この京都官言を自国でアピールしていく︑と
㎜
般会員にも分かる形で︑こうした規定が示されて
くに自国の元首に向けて手紙を出し︑具体的に行動し
山
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