ライオン誌日本語版1991年11月号
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- 多い︒
安全で確実な手当てを受けるよう説
得する必要があるということである︒
心となって︑最も効果的な眼の保健
れているが︑そこから導き出される
号
老化に向かっている人々に︑視力 保護のために何が必要かを知らせる と同時に︑視力ファーストによる眼
の保健調査は︑すでに何らかの眼病 視力ファーストによるこの調査か ら得られるもう一つの利点は︑保健 教育の普及にこれまでとは異なった 手段を提供することである︒保健に 関する情報は絶えず繰り返されるこ とが必要であるという点で︑専門家 たちの意見は一致するのだが︑その 情報をどのように流すかについては にかかっている人々が︑その病気と 治療方法についてどんな知識をもっ ているかを探り出し︑患者と医療技
術者の橋渡しをすることになる︒
のための教育計画を取りまとめると
失明防止の教育普及計画は︑他の先
1
胡
調査の結果を集約する
いう︑真の大仕事が始まるのである︒
進諸国のライオンズ︑および視力保
旬
幸いなことに︑視力ファーストは
護運動に携わっている多くの人々に
㎜
ライオンズという失明防止運動に伝
も利用されよう︒調査の実施と取り
統的な実績をもつ組織を活用するこ
まとめに当たっては︑世界的視野で
n
山
とができる︒調査の集積と結果の分
の設問と解釈が念頭におかれた︒
析には︑六カ月ないし九カ月を要す
この調査の真価は︑今後︑眼科診
ると思われるが︑そのころになると
療を受け︑あるいはライオン︒スが設
一例をあげると︑緑内障をもつ人 人のうち︑半数に近い人がその自覚 をもっていなかったとされる︒さら
に悪いことに︑四七新もの患者が医
世界の失明者を激減させるための教
営する視力検査にやってきた人々が︑
育普及運動の骨子が︑視力ファース
どれだけ自分の視力に確信をもって
ことになろう︒
トによってライオンズに提供される
帰ることができるか︑その推移によ
別に決まりがあるわけではない︒今
回の調査結果がまとまれば︑テレビ︑
って改めて問われることになるだろ
師の処方に従わず︑放置したままで
あることが報告されている︒
今回の調査はアメリカ国内に限ら
う︒
ラジオ︑その他の印刷媒体を適宜に
もう一つの報告は︑糖尿病患者の
うちほとんどが︑レーザー療法によ って糖尿病性網膜症による失明を免 れることができることを知らなかっ た︑と言っている︒ウィスコンシン 大学が行った調査によると︑このレ
取り混ぜて報道され︑あるいは地域
の集団健康管理計画に組み入れられ ることになるが︑その主眼とすると ころは︑失明および視力の喪失は教
育と定期的な検眼の推進によって予 防できる︑という確信を広範囲に流
布することである︒
会
長
ーザー療法を受けるべき糖尿病患者
のうち︑五三智の人々が治療を施さ
れなかった︒
際 国
視力保護と失明に関する一般の人 人の考えを調査することは︑とてつ もなく大がかりな仕事になる︒だが さらに肝心なことは︑その調査のす べての結果がまとまった段階で︑ラ イオンズおよび視力ファーストが中
力
一
⇔
こうした事実が明らかにしている ことは︑眼病をもつ人々を診断し病 名を告げるのみにとどまらず︑それ
がもたらす不幸な結果をよく説明し︑
勧
察
す
を
視
科
術 手
47
眼
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