ライオン誌日本語版2017年2月号
- ページ: 52
- よ っ て 形 状 が 異 な っ て い る 。 使 う 人 に 使 い 続 け る と い う 良 き 関 係 が 、 こ
角 い 物 、 タ ケ ノ コ 掘 り 専 用 と 用 途 に は 良 い 物 、 愛 着 の あ る 物 を 長 く 大 事
鍬 一 つ と っ て も 、 刃 先 が 丸 い 物 や 四 は 客 と の や り と り か ら 学 び 、 使 い 手
鍬� �出 や 刃 鉈� �包 な 丁 ど に 多 刺 種 身 多 包 様 丁 な 、 道 畑 具 や が 山 並 で ぶ 使 。 う 品 物 が 修 理 に 持 ち 込 ま れ る 。 作 り 手 ふ く べ 鍛 冶 に は 年 間 4 千 点 以 上 の
こ の 辺 り の 家 庭 で は 必 需 品 だ と い う 職 人 か ら 絶 大 な 支 持 を 得 た 。
に は 、 漁 師 の 万 能 刃 物 「 マ キ リ 」 や 、 た サ ザ エ 開 け は 、 全 国 の 海 女 や 寿 司
宇 出 津 港 に 近 い 商 店 街 に あ る 店 舗 魚 店 の 人 た ち の 声 を ヒ ン ト に 開 発 し
父 勝 治 さ ん の 元 で 修 行 に 励 ん で い る 。 た な 商 品 が 生 ま れ た こ と も あ る 。 鮮
職 41 し ) た 年 。 干� � 場� 現 健 在 太 は 朗 2 さ 年 ん 前 が に 、 町 3 役 代 場 目 を の 退 う し て 教 え ら れ た 知 恵 の 中 か ら 、 新 鍛 冶 だ と 話 す 4 代 目 の 干 場 さ ん 。 そ
道 具 を 作 る 。 創 業 は 1 9 0 8 ( 明 治 そ れ を 教 わ っ て 形 に し て き た の が 野
べ 鍛 冶 は 、 魚 用 を 主 に 海 と 山 両 方 の に は そ れ ぞ れ の 使 い 方 や 工 夫 が あ り 、
仕 事 だ 。 漁 師 町 の 宇 出 津 に あ る ふ く
そ の 営 み に 欠 か せ な い の が 野 鍛 冶 の
ネ ス コ の 世 界 農 業 遺 産 に 認 定 さ れ た 。
1 年 に 「 能 登 の 里 山 里 海 」 と し て ユ
を 捧 げ る 能 登 地 方 の 伝 統 は 、 2 0 1
海 と 山 の 恵 み を 享 受 し 折 々 に 感 謝
野能 鍛登 冶の の営 仕み 事を 支 え る
を 海 外 に も 発 信 し て い る 。
に も 出 荷 さ れ 、 能 登 の 豊 か な 食 文 化
今 で は ニ ュ ー ヨ ー ク や ロ サ ン ゼ ル ス
と 、 オ リ ー ブ オ イ ル と の 相 性 も 良 い 。
え た 。 い し り は 和 食 は も ち ろ ん の こ
製 造 量 は 先 代 の 頃 に 比 べ て 5 倍 に 増
出 品 さ れ る と 、 知 名 度 は 一 気 に 向 上 。
メ リ カ ・ ニ ュ ー ヨ ー ク で の 展 示 会 に
成 支 援 事 業 で カ ネ イ シ の い し り が ア
(写真上から)ちょっとした コツさえつかめば生のサザエ が簡単に取り出せるサザエ開 け、漁師が綱を切ったり魚を さばいたりするのに使うマキ リ、小魚をさばくのにも適し たイカさき包丁 協力/ふくべ鍛冶 (Tel.0768 -62-0785)
工場で鍬の柄の付け替え修理 を行うふくべ鍛冶4代目の干 場健太朗さん LION 2017年2月号
52
- ▲TOP