ライオン誌日本語版2017年11月号

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- 国際協会指定記事
PRESIDENT'S MESSAGE
食料支援は最優先事項の一つ
アメリカの人々にとって、感謝祭は与えら れた恵みに感謝する日です。他の多くの国で
Dr. Naresh Aggawal
Lions Clubs International President
さずにそれを行うことが出来ます。私たちは、 飢餓を打倒する意思と力を持った歩兵を擁す るボランティアの軍団なのです。 人が生きる上で食料は不可欠であり、ライ オンズはこのニーズを満たせる絶好の立場に あります。国際協会はそれを認識し、飢餓を 五つの焦点分野の一つとして優先しています。 そこでライオンの皆さん、地元の食料配給所 やフードバンクを支援してください。学校で 低所得家庭の子どもたちに食べさせる手助け をしてください。また、ライオンズの極めて 効果的な食料支援事業を支え続けている LCIFに、寄付を行ってください。 「誰もが大きなことを出来るわけではありま せん。けれど、小さなことを大きな愛を持っ て行うことは出来るのです」 というマザー・テレサの言葉のように、自 分に出来ることをするのです。所属クラブや 地区で協力し、空腹な人々に食料を提供して ください。一人ひとりが与えられた恵みに感 謝しながら、飢えを無くすことで命を救い、 暮らしを豊かにしようと心に決めているはず です。感謝祭を迎える11月に限らず、140万 人のライオンと17万5千人のレオ、男女、青 少年の取り組みに、私はいつも感謝していま す。
も同じように、感謝を捧げることは文化の一 部となっています。インドのヒンドゥー教徒 の一日は、家の祭壇に新しい花とプラサーダ ム(食べ物のお供え)を捧げ、神を崇めるこ とで始まります。ヒンドゥー教のあらゆる祭 りには、自分の恵まれた点を数え、神に感謝 する行為が伴います。 感謝の気持ちから恩返しをすることは、ラ イオンズの文化の一部でもあります。私たち が奉仕するのは、自分が恵まれていることを 認識し、他者が必要としているものを与えた いと心から願っているからです。 悲しいことに、世界中で多くの人々が十分 な食べ物を得られずにいます。8億人近くの 人々が毎晩空腹のまま眠りにつき、15秒に 一人が飢えのために命を落としています。 飢餓問題は開発途上国にも先進国にも存在し ます。私の母国インドでは1億8千万人が食 料不足に苦しんでいますが、アメリカでも 1,600万の世帯で栄養が足りていません。ア フリカの状況は更に悪く、膨大な人々が干ば つ、紛争、食料価格の高騰のために慢性的な 飢餓状態に陥っています。 作物の生産量を増加させた「緑の革命」の おかげで、現在は世界中の人々が生きていく のに十分な食料が生産されています。要する に、私たちが持っている分を、それを必要と している人々に届ければよい、ということで す。ライオンズを動員すれば、中間業者を通
2017-18年度国際会長
ナ レシ ュ ・ ア ガワ ル
※ 「国際会長メッセージ」 の原文は国際協会公式サイトに掲載されています http://www.lionsclubs.org/EN/who-we-are/our-leaders/presidents-message.php
LION 2017年11月号
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