ライオン誌日本語版2005年5月号
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- い た 。 例 え ば 、 日 本 の 便 所 は 巧 み に そ の 不 潔 ラ ・ ラ イ オ ン ズ
は 、 得 意 の ス ケ ッ チ で 随 所 に 日 本 の 風 俗 を 描 字 新 聞 を 発 行 し て い た 縁 で 一 九 五 二 年 、 マ ニ
の 理 解 者 で あ っ た 。 『 日 本 そ の 日 そ の 日 』 で の 在 外 記 者 と し て 活 躍 。 戦 争 中 は マ ニ ラ の 英 当 地 区 で は 月 例 で 委 員 会 を 開 い て い る 。
モ ー ス は ま た 屈 指 の 親 日 家 で あ り 、 日 本 人 さ れ 、 プ リ ン ス ト ン 大 学 を 卒 業 し て 毎 日 新 聞 は リ ー ダ ー シ ッ プ ( 指 導 力 = メ ン バ ー の 質 ) 。
す る に 足 る こ と だ と 思 う 。
も 日 本 の 大 学 で 進 化 論 が 講 ぜ ら れ た の は 偉 と を 得 た の で は な い か と 私 は 空 想 す る 。
の 『 種 の 起 源 』 の 出 版 か ら 二 十 年 後 に 、 早 く た っ て モ ー ス の こ の 本 を 読 ん で 、 一 つ の 発 想 ル と は 「 M E R L 」 で 、 M は メ ン バ ー シ ッ プ
人 物 と し て も 忘 れ て は な ら な い 。 ダ ー ウ ィ ン ル ビ ン ・ ジ ョ ー ン ズ は 、 国 際 協 会 の 設 立 に あ 聞 い て も だ れ か ら も 明 快 な 返 事 は な い 。 マ ー
習 っ た 。 ま た 、 日 本 に 初 め て 進 化 論 を 伝 え た ラ イ オ ン ズ ク ラ ブ が 誕 生 し た 年 で も あ る 。 メ 他 の 会 合 で 「 マ ー ル っ て 知 っ て い ま す か 」 と
う 教 科 書 を 私 は 旧 制 韮 崎 中 学 の 博 物 の 授 業 で
千 代 松 博 士 で 、 こ の 人 の 『 中 等 動 物 学 』 と い さ れ て い て 読 む こ と が 出 来 る 。
幾 多 の 俊 英 を 育 て 上 げ た が 、 そ の 一 人 が 石 川 を 三 冊 に し た も の ( 平 凡 社 東 洋 文 庫 ) が 出 版
創 設 し て 間 も な い 東 京 大 学 の 生 物 学 教 室 で ッ チ も 多 く 割 愛 さ れ て い る 。 現 在 は 、 完 訳 本
っ た と 言 え よ う 。
あ っ た が 、 さ す が に 一 流 の 科 学 者 の 目 は 鋭 か め ら れ て い る 。 私 が 買 っ た 創 元 選 書 版 は 、 戦
は 日 本 考 古 学 の 濫 觴 と な っ た 。 偶 然 の 発 見 で と な り 、 七 百 七 十 七 点 に も 及 ぶ ス ケ ッ チ も 収
付 近 の 崖 っ ぷ ち に 貝 塚 を 発 見 し た 。 こ の 発 見 川 欣 一 氏 に よ っ て な さ れ た 。 訳 本 も 上 下 二 巻
横 浜 か ら 新 橋 ま で の 東 海 道 線 の 車 窓 か ら 大 森 し 、 そ の 翻 訳 は 昭 和 四 年 ( 一 九 二 九 年 ) に 石 感 じ る 次 第 で あ る 。
本 の 腕 足 類 研 究 の た め で あ っ た 。 来 日 早 々 、 年 ( 一 九 一 七 年 ) 十 月 に 上 下 巻 の 大 冊 を 出 版 超 え た 人 類 愛 、 平 和 主 義 と い っ た も の を 強 く
三 十 九 歳 の モ ー ス は 、 横 浜 港 に 到 着 し た 。 日
明 治 十 年 ( 一 八 七 七 年 ) 六 月 十 七 日 の 深 夜 、 と 呼 ん だ と い う 微 笑 ま し い 話 が 残 っ て い る 。 り の 中 に 、 私 は 世 界 最 大 の 奉 仕 団 体 と 言 わ れ
情 あ ふ れ る 文 章 で あ る 。
に 与 え て く れ た 感 謝 の 情 が 綴 ら れ て い る 。 温 彼 を 訪 ね る 日 本 人 を 大 い に 親 切 に し た こ と は
の 言 葉 と 、 こ の 本 を 翻 訳 す る 機 会 を 嗣 子 欣 一 を 添 え て 紹 介 し て い る 。 日 本 を 離 れ て か ら も 、 本 ラ イ オ ニ ズ ム の 基 礎 を 築 く 人 物 と な っ た 。
文 が 載 っ て い る 。 恩 師 に 対 す る 深 甚 な る 感 謝 点 景 と し て 楽 し む こ と な ど を 細 か い ス ケ ッ チ 地 区 ガ バ ナ ー 、 日 本 最 初 の 国 際 理 事 と し て 日
父 親 、 東 京 大 学 動 物 学 教 授 石 川 千 代 松 氏 の 序 さ を 優 雅 に 隠 す こ と や 、 庭 先 の 美 し い 景 色 を し た 東 京 ラ イ オ ン ズ
ブク ラ
が 日 本 に エ ク ス テ ン シ ョ ン
石 川 欣 一 氏 は 在 米 中 、 モ ー ス に 格 別 に 愛 護 ブ 結 成 ) 、 R は リ テ ン シ ョ ン ( 退 会 防 止 ) 、 L
さ て 、 モ ー ス の 原 書 が 出 版 さ れ た の は 我 が あ る と 感 じ る よ う に な っ た 。 だ が 、 ク ラ ブ や
争 中 と い う こ と も あ り 一 部 が 削 除 さ れ 、 ス ケ
彼 は 在 日 中 の 日 記 、 ス ケ ッ チ を 元 に 大 正 六 る ラ イ オ ン ズ ク ラ ブ な る も の 、 民 族 や 国 家 を
有 名 で 、 日 本 人 の 手 を 握 っ て 「 チ ク バ ノ ト モ 」 石 川 欣 一 の 基 礎 固 め 。 そ う い う 一 連 の つ な が
間 は 集 ま っ て き た も の だ 。 仲 間 と 金 が あ れ ば
バ ブ ル 華 や か だ っ た こ ろ は 黙 っ て い て も 仲
( 会 員 増 強 ) 、 E は エ ク ス テ ン シ ョ ン ( 新 ク ラ
に 所 属 し 出 席 し て い る う ち に 、 大 事 な 存 在 で
初 め は 何 の こ と か 分 か ら な か っ た 。 委 員 会
皆 川 春 安 ( 千 葉 県 ・ 流 山 )
M E R L っ て な ぁ ー に ?
︵ 味 噌 醤 油 醸 造 業 ・ 85 歳 ︶
オラ ンイ
E ・ S ・ モ ー ス と い う 人 物 の 親 日 感 情 、
ブク ラ
初 代 会 長 と な り 、 初 代
50
The Lion 2005. 5月号
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