ライオン誌日本語版1991年11月号
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- お買い物訓練はニカ月に
きてよかったと︑手を取り合って喜
一度行っていますが︑この
びました︒
64
タ
一
アクティビティをはじめて
毎年七月には園内で夏祭りが行わ
二年目ぐらいのことです︒
れます︒子どもたちも浴衣や法被姿
セ練 育訓 療物 もい ど買
ン
買い物をしている子どもの
で楽しみます︒私たちもバザーを出
一人がじっとある玩具を見
店したり︑綿菓子やかき氷をつくっ
亘
海劇
成信
子︶
つめているのです︒﹁これ
たりとてんてこ舞いです︒子どもた
がほしいの?﹂と聞くと︑
ちと輪になっての盆踊りは︑会員に
こお
私たち宮崎マリーンη.は女性だけ
こくんとうなずきました︒ ﹁はい︑三十円です﹂とい
とっても楽しいひとときです︒
︵自営業・52歳︶
うと︑お財布のなかをのぞ
き込み急に悲しそうな顔に
なり︑その玩具とお財布の
催 開
のクラブで︑今年結成四年目を迎え ます︒結成当時から続けているアク ティビティに︑こども療育センター
のお買い物訓練があります︒
中身と︑自分が買った品物
をかわるがわる見ているの
です︒﹁どうしたの?﹂と︑
手で車を回しながらやって来る子︑ みんなが満面の笑みを浮かべながら 売店に集まってきます︒自分の好き なお菓子や玩具を選び︑自由のきか ない指でお財布のなかから十円玉を
必死で取り出そうとします︒
も︐つ お財布の な か を の ぞ き こ む と ︑
まず︑十円玉︑五十円玉で百円分 を入れたお財布と買い物の品物とな
るお菓子や学用品を用意します︒そ
お金は全部使ってしまっていました︒
!を わ会 る演 み講 て満
注肩⌒
つ肥
さあ︑どうするかな︑と様子を見て
いると自分の買った品物のなかから
して︑お天気のよい日は屋外で︑雨
の日は屋内でテーブルを並べ︑それ
十円のお菓子を三個出して︑これを 最初のころは見るに見かねて手を
貸していましたが︑これも訓練だか
ら手を貸さないほうがよいと言われ︑
やの も児 私小
返すからこの玩具がほしいと︑言葉
ぞれの品物に十円︑二十円と値段を
つけて即席の売店を作ります︒
がしゃべれないので身振り手振りで
五月十九日︑宇部市文化会館で児
号
必死に表現しているのです︒私たち
童・生徒の肥満講演会を開催した︒
私たちはわくわくしながら︑子供
たちのうれしそうな顔を待っていま す︒自分で車椅子を操りながらくる 子︑寝台に体をくくりつけ︑自分の
は目頭が熱くなってきました︒この 子どもたちが無事買い物ができたと きには手を取り合って喜ぶ姿が︑あ
ちこちで見られるようになりました︒
開演前︑この日は他の催しもあり︑
1
明
子どもたちは︑最初に接したときは
窓越しに大勢の人が行き交うのが見
旬
十円玉がどれかも分からなかったの
えたが︑このうち何人が当会場に足
㎜
です︒やはりお買い物訓練を続けて
を運んでくれるのかという不安が会
∩
山
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