ライオン誌日本語版1991年11月号
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- ミン・ディスレリは言っていますが︑
しは︑憲法や法律︑あるいは政治家 の公約などにないことは明らかで︑ これらは政府の取る方針や行為によ って変更され︑中断されることがあ るからです︒民主化の成熟度を計る 真の物差しは︑他からの干渉を受け
このことをさらに決定づける徴候が︑
各国のライオン︒スによって設立︑運
私はこれに付け加えて︑それぞれの 国の国家権力の範囲は︑その国民に よって決められるべきだと言いたい
のです︒
この二年の間のライオンズクラプ国
営されるなど︑その業績は輝かしい
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際協会の新たな展開のなかに見られ
ばかりです︒
ます︒あの忌まわしい壁が崩れ︑
その結果として︑わずか二年足ら
人々は自分の意思で話し︑投票でき
ずの間に東欧諸国に次々とライオン
開かれた社会か閉ざされた社会か︑
るようになりました︒移動の制限は
ズクラプが生まれ︑国際協会の最大
撤廃され︑一夜に
の成長地域となったのです︒全体主
して相互不信感が
義政権が倒れ︑あるいは改革が進み︑
なくなってしまっ
代わって民間のボランタリー活動が
たかのようです︒
立ち上がりました︒ライオンズが誇
そして︑私たちボ
りとする紋章が︑次第に地域社会に
ランティア活動に
浸透していっています︒最初はハン
携わる者にとって︑
ガリーに︑次いでポーランドとエス
決定的に重要な出
トニアにライオンズクラプが生まれ︑
.湊﹂来事は︑結社の自
そしてルーマニア︑チェコスロバキ
由が当たり前のこ
す︒
ア︑ユーゴスラビア︑リトアニア︑
とになったことで
〃〃
そしてついにはロシア共和国にまで
至りました︒
ライオンズクラ
人道奉仕︑全地球的な善意という
プ国際協会の会員
ボランタリー精神が︑ますます大き
たちは︑ほかの
これも深刻な問題ですが︑ライオン ズクラブをはじめ各種のボランティ ア団体が存在し︑活動できるのは︑ 開かれた社会においてのみであると いう事実に︑私は実に大きな意味が あると思います︒民主化を計る物差 ないボランティア団体に︑人々が自 由にかつ制約なく参加できるか否か
にあります︒
く広がってきています︒そのなかで
人々が夢みるばか
も︑四分の三世紀にわたって多くの
りだったことを︑七十年以上にわた
地域社会の生活に強烈な影響をもた
って実行し続けてきました︒たとえ
らしたものが︑ライオニズムの心で
ライオンズクラプが盛んな国々は︑
号
ば視力保護と盲人福祉の分野では︑ 明らかに民主的な国々であるという 事実に︑何の不思議もありません︒
あります︒七十五年前︑ボランティ
1
胡
ライオンズによる先導的な貢献が高
アによる奉仕こそ真の意味の人生そ
旬
く評価されています︒角膜移植を目
のものであり︑だれもが我々の住む
㎜
的とするアイバンクは数多く︑世界
地域に何かを︑思いやりの心を返す
n
山
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