ライオン誌日本語版2017年3月号
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- 水 掛 菜 は 、 都 留 市 や 隣 の 富 士 吉 田
び 田 な ど で 利 用 さ れ て い る 。
あ る 水 掛 菜 の 栽 培 や 、 養 魚 場 、 わ さ さ ら だ 。 そ の た め 、 こ の 方 法 は す ぐ と も に 減 少 。 現 在 は 十 日 市 場 ・ 夏 狩 十 日 市 場 ・ 夏 狩 地 区 に は 、 湧 き 水
水 量 も 豊 富 な こ と か ら 、 伝 統 野 菜 で だ っ た 。 寒 さ の 厳 し い 地 域 で は な お の 高 齢 化 も あ り 、 栽 培 面 積 、 生 産 者 人 々 に も た ら し て い る 。
は 年 間 を 通 し て 12 、 13 度 に 保 た れ 、 入 る が 、 昔 は 冬 場 の 青 物 野 菜 は 貴 重 そ の 後 、 宅 地 化 が 進 ん だ 上 に 農 家 さ ま ざ ま な 恵 み を 、 そ こ に 暮 ら す
は 、 湧 水 地 が 10 カ 所 以 上 あ る 。 水 温 流 通 が 良 く な り 、 冬 で も 野 菜 が 手 に 内 各 地 で 盛 ん に 栽 培 さ れ て い た 。 に も 、 川 魚 の 養 殖 や わ さ び 栽 培 な ど 、
選 境 定 省 さ に れ よ た っ 十 て 日 「 市 平 場 成 ・� の 夏� 名 狩� �水 湧 百 水 選 群 」 に に 栽 培 す る こ と を 思 い つ い た 。 今 で は 生 産 が 本 格 化 。 昭 和 60 年 頃 ま で は 市 水 は 、 水 掛 菜 を 始 め と し た 農 業 以 外 目 を 付 け 、 水 を か け 流 し て 菜 っ 葉 を れ た 昭 和 35 年 か ら は 出 荷 も 始 ま り 、 富 士 山 か ら 流 れ 出 る 清 ら か な 湧 き
約 8 千 ㌧ も 湧 き 出 て い る 。 特 に 、 環 士 山 の 湧 き 水 が 冬 も 凍 ら な い こ と に 士 吉 田 に 青 果 地 方 卸 売 市 場 が 設 立 さ
い る だ け で 、 富 士 山 の 伏 流 水 が 日 に 明 治 の 中 頃 、 都 留 市 の 農 家 が 、 富 水 掛 菜 を 栽 培 す る よ う に な っ た 。 富
都 留 市 内 に は 、 上 水 道 に 使 用 し て の 名 が 付 い た と 言 わ れ る 。
端 か ら 湧 き 出 る と 考 え ら れ て い る 。 か け 流 し な が ら 育 て る こ と か ら 、 そ
か ら 20 年 の 歳 月 を 経 て 、 溶 岩 層 の 末 て 作 ら れ て い る 。 富 士 山 の 湧 き 水 を
の 間 を 満 た し 、 伏 流 水 と な り 、 15 年 な ど 富 士 山 周 辺 で 、 水 田 の 裏 作 と し
覆 わ れ た 砂さ れ 礫き 層 や 、 溶 岩 層 と 溶 岩 層 市 、 ま た 静 岡 県 御 殿 場 市 、 富 士 宮 市
都留では 「柵売り」 という水掛菜オーナー制度もあり、畝1列をまるごと 買って、好きな時に自分で収穫に来る人も多い
っ に た 普 田 及 ん 。 ぼ 多 に く の 畝� � を 農 作 家 っ が て 、 種 収 を 穫 ま の き 終 わ 、 の 野 菜 。 各 家 庭 で は 塩 で 漬 け 込 ん だ そ の 一 つ 、 十 日 市 場 の 柴 崎 養 魚 場 に 、 て い る 。 が 、 地 元 で は ま だ ま だ 人 気 マ メ や ニ ジ マ ス な ど を 飼 育 し て い る 。 地 区 で 約 20 軒 が 栽 培 す る の み と な っ を 利 用 し た 養 魚 場 が 4 カ 所 あ り 、 ヤ
で 収 穫 が 続 く 。
と 言 わ れ 、 12 月 下 旬 か ら 2 月 下 旬 ま
が 特 徴 。 霜 が 降 り る 度 に 甘 み が 増 す
と し 、 ア ク が 少 な く 、 ク セ が 無 い の
る こ と で 、 葉 や 茎 な ど が 凍 ら ず 青 々
と い う 。 湧 き 水 を か け 流 し て 栽 培 す
ン C は キ ャ ベ ツ の 2 倍 含 ま れ て い る
タ ミ ン や ミ ネ ラ ル が 豊 富 で 、 ビ タ ミ
た 感 じ で 、 葉 は カ ブ に 似 て い る 。 ビ
水 掛 菜 は 小 松 菜 を や や 大 ぶ り に し
か け て 出 荷 の ピ ー ク を 迎 え る 。
欠 か せ な い 食 材 で あ り 、 年 末 年 始 に
わ れ る 。 都 留 で は 特 に 正 月 の 雑 煮 に 菜 を 作 っ て い た と い う 中 野 会 長 は 、
の 、 胡 麻 和 え な ど 、 多 く の 料 理 に 使 内 し て く れ た 。 以 前 は 自 分 で も 水 掛
り ( 水 掛 菜 漬 ) 、 お ひ た し や 炒 め も 都 留 ラ イ オ ン ズ ブク の 中 野 清 会 長 が 案
ラ
そ こ に 湧 き 水 を か け 流 し で 引 き 込 み 、
夏狩地区の長慶寺境内の湧き水に自生するバイカモ。 水温が高いせいか、冬でも花を咲かせていた
育魚 てを る養 湧い 水、 群わ さ び を
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LION 2017年3月号
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