1911-12
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- 国際協会指定記事
リーダーへの道は耳を傾けることから
Lions Clubs International President
Dr. Jung-Yul Choi
「 馬
ライオンズの皆さん、こんにちは! を水飲み場に連れていくことは出来ても、水を飲ませることは出来ない」と いうことわざを聞いたことがありますか? 相手のためになると思って無理 にやらせようとしても限界がある、といった意味です。しかし、これを別の
視点から見てみましょう。 もしかすると、馬はのどが乾いていなかったかもしれません。 お腹を空かせていたり、疲れていたりした可能性もあります。あるいは、歯が痛んで 治療が必要だったのかもしれません。自分では何が相手のためになるかを知っていると 思い込んでいても、実はそれが間違っているということはよくあります。 優れたリーダーは、人々をただ水飲み場へ連れて行ったりはしません。何が必要かを 尋ねた上で、それを自ら相手の所へ持っていくのです。私はこれを、 「サーバント・リー ダーシップ」と呼んでいます。 私たちライオンズは誰もがリーダーです。そしてその責任は、役に立ちたい相手の言 葉に耳を傾け、必要としている手段を得られるように全力を尽くすことです。それを手 にした人々は、今度は自分たちで目的を果たせるようになるでしょう。皆さんがより優 れたライオンになれるよう、私には何が出来るでしょうか? 国際会長としての今年度、 私は出会ったライオンズにそう問い続けることになるでしょう。そして皆さんにも、同 じようにして頂きたいのです。 あなたが地区ガバナーであるならクラブ会長に、会員を増やすには何が必要かを尋ね てください。クラブ会長であるなら会員たちに、どのように支援すればライオンとして 最高の経験が得られるかを問い掛けてください。会員の皆さんは地域の人々に連絡して、 何が必要かを聞いてください。そして必要な手段や機会を提供して頂きたい。 そうすることで、私たちの一人ひとりが世界を担うリーダーになれるのです。 心を込めて
2019-20年度国際会長
ジュ ンヨ ル・チ ョ イ
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LION 2019年11・12月号
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