201905_06
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- PRESIDENT'S MESSAGE
植樹は希望をもたらす
国際協会指定記事
子
Lions Clubs International President
どもの頃、我が家の夏のコテージの周囲に家族と一緒に木を植えたものです。 るのを、息子はいつも喜んでいたわけではありません。たくさんの小さな木
時が経つと、私の子どもたちも同じように木を植えました。外に出て穴を掘
Gudrun Yngvadottir
は、彼にとってそれほど大きな意味を持たなかったのでしょう。しかし、息子も今では れ、風にざわめき、歩く道に影を作ってくれています。もう息子も、木を植えることの 意味を理解しています。何かを植えること、とりわけ育つまでに長い時間の掛かる木を 植えることは、希望をもたらす行いなのだと。 ライオンズとして、私たちは常に希望に満ちています。特に、日頃から皆さんの活動 を目にしている私はなおさらです。この希望のシンボルとして、また気候変動の影響と 闘う具体的な手段として、世界中のクラブが木を植えています。私たちライオンズは無 数の意義ある活動をしていますが、極端な自然災害により人々が家や故郷と呼ぶたった 一つの場所を失ってしまったら、そうした行いも無に帰してしまうでしょう。 どうか皆さんの町を見つめて、地球を守るための戦いに加勢する方法を探してくださ い。地元の自治体と連携し、森林再生の必要な場所を見つけてください。声を掛け合い、 大勢で浜辺やお気に入りのハイキング・コースでゴミ拾いをしてください。学校の子ど もたちを保護林に連れて行き、自然について教えてください。 私たち大人は子どもの頃に愛した何かを大切にするものです。私は両親と植えた木々 を愛し、やがて子どもたちに譲り、子どもたちもまた次の世代へと伝えていきます。私 たちの誰もが、この世界に依存しています。新しい世代がその守り手へと成長してくれ るよう、私たちを取り巻く自然の美しさを教えていこうではありませんか。 心を込めて
すっかり大きくなりました。それは植えた木も同じです。4000本もの木々が生命にあふ
2018-19年度国際会長
グドラン・イ ングバ ドター
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LION 2019年5・6月号
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