ライオン誌日本語版1991年11月号
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実り豊かだつた
世界青年会議副委員長 金子 義 一
︵神奈川県・藤沢カブ︶
八月二十五日の開会式でバンカー
との講演があり︑他国は日本をみて
号
国際会長は︑﹁文化や生活の違うい
エコノミック・アニマルのごとく言
1
明
ろいろな国の若者が︑世界の平和に
うが︑日本人が一番大切にしている
旬
ついて考え︑友好を深める場にして
ものは︑まず第一が健康であり︑第
㎜
ほしい﹂と︑期待を述べられた︒
東京大学名誉教授の西部適先生が
二が思いやりの心︑第三︑第四はな づ くて︑第五が若人は勉強︑社会人は
刊
山
︐平和主義の迷妄Lと題して講演さ
仕事であると説かれ︑長寿こそ世の
れ︑これに対して質疑が行われた
が交換された︒
なかを平和にすると言われた︒
が︑それぞれの立場から活発な意見
早稲田大学の西川潤教授は︑学者
一
﹁
ーー ー
として︑政府開発援助︵ODA︶︑
国際協会創立七十五周年を記念し
て︑世界青年会議が約一週間にわた
次いで︑京都・大徳寺住職の尾関
その他の数字をならべ︑日本がいか
宗園師の﹁青年たちへの提言 いま
り︑滋賀県守山市にあるKBS琵琶
湖教育センターで開催された︒次代
を担う世界の若者たち 日本をは じめとするアメリカ︑カナダ︑イン ド︑ネパール︑フランス︑ノルウェ
ここで頑張らずにいつ頑張る︒やれ
文拶 翼 v
に世界の平和に貢献しているかを︑ ﹁世界の平和への援助の理論と功罪﹂
ば何でもできる︒燃えよ若人たち﹂
mWゑX︵滋≠
と題して︑地球環境の破壊︑戦争︑
ぷ廷 言
淑
災害等による飢餓と貧困に対す
ぶ撃警:
馨
る援助の理論と自立への道を話
された︒
ー等の各複合地区から選出された学 生が︑平和について考えるべく︑全
日本ライオンズの支援によって参加
されたのである︒
二十八︑二十九日には広島市
のテーマのもとに︑二十一世紀を担 う世界の学生を一堂に集め︑戦争や 貧困︑病気等あらゆる意味における 世界の平和を考えてもらい︑簡潔に 今回の成果を表現するカバーレター を付して︑全員のレポートとともに 国連に提出し︑ライオンズクラプ国 際協会が世界の平和に寄与したいと
いう願いを込めたものである︒
を訪れて︑原爆資料館を見学し
た︒平和記念館長・川本義隆先
生の﹁広島の心﹂と題する講演
議 会 ンズの期待を一身に担いながら︑一 年 青 昨年︑惜しくも急逝された小川清司 界 国際第一副会長の遺志を継いで︑バ
集 イベントとして企画された︒ ﹁世界平和と人類の繁栄のために﹂
この世界青年会議は︑日本ライオ
を聞き︑通訳の方も途中で感激
して涙を流し︑声をつまらせる
場面もあった︒﹁私は爆心地よ
り千四百括の距離にある中学校
世 ンカー国際会長が本年度の蒐メーン・
で被爆し︑同級生はすべて死亡
特 ︻
した︒私も頭髪はすべて抜け︑
盲目となり︑一年間は歩行も不
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