ライオン誌日本語版2017年12月号
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- 山形県酒田市
山居倉庫
表紙の背景 ●
5 分 、 日 本 海 東 北 自 動 車 道 酒 田 I C か ら 車 で 約 15 分 。
※ 山 居 倉 庫 : 酒 田 市 山 居 町 1 ‐ 1 ‐ 20 = J R 酒 田 駅 か ら 車 で
国 で 放 映 さ れ る な ど 、 テ レ ビ 史 に 残 る ヒ ッ ト と な っ た 。
最 高 視 聴 率 62 ・ 9 % と い う 驚 異 的 な 数 字 を 記 録 し 、 世 界 68 カ
の 舞 台 と し て も 知 ら れ る 。 「 お し ん 」 は 平 均 視 聴 率 52 ・ 6 % 、
ち な み に 山 居 倉 庫 は 、 N H K 朝 の 連 続 テ レ ビ 小 説 「 お し ん 」
生 い 茂 っ た 葉 が 西 日 を さ え ぎ る 役 目 を 果 た す 。
は 冬 の 風 雪 か ら 倉 庫 を 守 る た め に 植 え ら れ た も の で 、 夏 に は
な ど の 工 夫 が 凝 ら さ れ て い た 。 ま た 倉 庫 裏 に あ る ケ ヤ キ 並 木
根 の 間 を 空 け る こ と で 温 度 と 湿 度 が 急 激 に 上 昇 す る の を 防 ぐ
庫 内 を 一 定 の 温 度 に 保 つ た め の 二 重 屋 根 で 、 他 に も 土 蔵 と 屋
庄 内 の 気 候 に 合 わ せ た 機 能 性 を 持 た せ て い た 。 そ の 一 つ が 倉
が 付 い て い る が 、 建 て ら れ た 当 時 は 土 木 建 築 技 術 の 粋 を 集 め 、
は 現 役 の 米 保 管 倉 庫 と な っ て い る 。 現 在 は 最 新 空 調 シ ス テ ム
㍍ 、 奥 行 き 約 29 ㍍ の 建 物 が 12 棟 連 な っ て い る 。 そ の う ち 9 棟
山 居 倉 庫 は 米 ど こ ろ 庄 内 の シ ン ボ ル 的 存 在 で 、 間 口 13 ・ 6
貯 蔵 庫 と し て 山 居 倉 庫 が 建 て ら れ た 。
背 景 に 米 取 引 が 盛 ん と な り 、 1 8 9 3 ( 明 治 26 ) 年 に は 米 の
ど の 豪 商 が 活 躍 。 更 に 明 治 に 入 る と 、 庄 内 平 野 の 米 作 地 帯 を
い が 、 せ め て な り た や 殿 様 に 」 と 俗 謡 に う た わ れ た 本 間 家 な
代 り 蔵 は 』 「 に 西 登 の 場 堺 す 、 る 東 廻 の 船 酒 問 田 屋 」 の� と 鐙� も 言 屋� � や わ れ 、 「 、 本 井 間 原 様 西 に 鶴 は の 及 『 び 日 も 本 な 永
と な り 、 日 本 海 沿 岸 有 数 の 港 町 と し て 発 展 し た 。 そ の 繁 栄 ぶ
路 が 整 備 さ れ る と 、 最 上 川 舟 運 と 結 び 付 い た 米 の 一 大 集 散 地
酒 田 市 は 山 形 県 北 西 部 、 1 6 7 2 ( 寛 文 12 ) 年 に 西 廻 り 航
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