トピックス ミッション1.5
キャンパスクラブの可能性

ミッション1.5 キャンパスクラブの可能性

キャンパス・ライオンズクラブは大学内に結成され、学生、教員、職員、卒業生、近隣の人々が共にキャンパスを取り巻く地域社会に奉仕する方法で、国際協会がこのプログラムを開始してから20年以上になります。ただ、日本のライオンズの関心は全く高まらず、一つのキャンパスクラブも結成されないまま15年以上が経過しました。日本で最初のキャンパスクラブは2018年に結成され、その後、惜しくも解散してしまいましたが、現在は国内に七つのキャンパスクラブがあり、そのうちの五つは今年度に結成されたものです。「今年度、各地区最低1クラブは結成しよう」を合言葉に、GETコーディネーターを始め各地区がクラブ結成を目指し努力されています。そのヒントになるかと思い、今年度、キャンパス・ライオンズクラブ結成の仕掛け人となった、山崎もとみ元336-D地区ガバナーと岡部伸一337-B地区GETコーディネーターから、結成の経緯やノウハウなどについて話を伺いました。

これまでに三つのキャンパスクラブを立ち上げ、更に次のクラブ結成に取り組んでいる山崎元地区ガバナーは、地区ガバナーを務めた昨年度中、伝統的なクラブの結成が難しい中で、視点を変えてキャンパス・ライオンズクラブの結成に取り組みました。これからのライオンズには若い力が必要という信念から、ことあるごとにキャンパスクラブや支部について話し、学校関係者とつながりがあるメンバーを徹底的に探すことからスタートしたそうです。また、キャンパスクラブに限らず、新クラブ結成にはチャンスをものにしようという強い意志を持ってアンテナを張り、戦略を立て、諦めずにフォローしていく司令塔が必要との認識を得たそうです。スポンサークラブの負担にならないよう、十分な説明と地区の支援体制が大切だとも。

宮崎国際大学ライオンズクラブを結成に導いた岡部地区GETコーディネーターは、友人である副学長への声かけからスタートし、この機会を逃さずに綿密な計画の下、地区チームと学校側との調整を並行して進めることでクラブ結成を実現しました。

どちらの経験でも、大学側の理解、地区やスポンサークラブの連携と支援、タイミングを逃さず楽しくがんばる姿勢が共通していると感じます。また、山崎元地区ガバナー、岡部GETコーディネーターのような、結成のためのキーパーソンの存在が重要になります。それは言い換えれば、キーパーソンを見付けてこうした経験者のノウハウを共有すれば、あとは意志とリーダーシップでどの地区でもキャンパスクラブ結成の可能性があると思えました。

会費の設定や継続性の問題など、注意すべき点もありますが、成人年齢が18歳となった今、キャンパスクラブや学生会員はライオンズクラブ会員として多くの可能性を秘めています。山崎元地区ガバナーは「学生たちは意欲的でさまざまなアイデアを持っており、結成においてはいろいろな障害もあったものの、学生たちから『やりたくない』という声が出たことは一度もない」と言います。学生たちをライオンズの仲間としてしっかりと迎えることが出来れば、日本ライオンズの将来にとってこれほど力強いことはありません。前向きに取り組んでいきましょう。

2025.04更新(GATエリアリーダー/鈴木誓男<愛知県・豊田ルネッサンス ライオンズクラブ>)

●関連情報(ライオンズインターナショナル・ウェブサイト)
「キャンパス・ライオンズクラブ」