国際財団
2023-24年度
LCIF年次報告
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理事長メッセージ
ライオンズ及びレオメンバーの皆様へ
私はまず全ての皆様に、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)の理事長を務めるというかけがえのない機会を与えてくださったことを感謝いたします。皆様のおかげで、昨年度は本当に最高の一年でした。
2023-24年度LCIF年次報告書では、助けを求める人々の声に応え、皆様の寄付のおかげで実現されたすばらしい事業のいくつかにスポットライトを当てています。どうぞお読みください。
今日をすばらしい日にしましょう!
ブライアン・E・シーハン
2023-2024年度LCIF理事長
皆様の寄付への感謝
「皆様のおかげで、昨年度は本当に最高でした!」
第106回ライオンズ国際大会(オーストラリア・メルボルン)で当期寄付目標7000万ドルを超える7500万ドルの達成を会場に伝えたブライアン・E・シーハンLCIF理事長は、そう言って喜びを爆発させ、世界中の寄付者の支援をたたえました。LCIFは全てのライオン、レオ、クラブ、地区、複合地区、そしてその他大勢の皆様からの温かい寄付に感謝いたします。全ての寄付がLCIFの寄付目標達成に貢献し、LCIFが交付金を通じてライオンズの奉仕を支援することを可能にしています。
世界にもたらすインパクトのストーリー
インドでの飢えとの闘い
LCIFと322複合地区のライオンズは、地元企業ノリシス・テクノロジーとパートナーシップを組み、西ベンガル州の都市シリグリで十分な食品を手に出来ない人々に主食のロティ(パン)を配布する事業を行っています。運搬車10台が地域を巡り、ロティと野菜カレー、ピクルスを届けます。本事業を通じて毎日約5000食を提供し、飢えと栄養不足の解消に取り組んでいます。
洗濯とシャワーでリフレッシュ
オーストラリア・モーニントン半島のホームレスの人々は、地元ライオンズが提供するランドリー及びシャワー設備を使うことが出来るようになりました。201-V3地区のライオンズはマッチング交付金1万2580ドルを活用し、ユニットバス2台とランドリールームを整備したトレーラーを購入しました。「サザンペニンシュラ・ランドリー・シャワー」プログラムという事業を運営する民間団体と協力し、ホームレスの人々が心身共にリフレッシュ出来るサービスを提供しています。
ライオンズクエスト:世界の若者に力を与える
今年は、かつて「クエスト・インターナショナル」という独立した団体が行っていたクエストプログラムに、LCIFが最初の交付金を提供してから40年目の節目に当たります。ライオンズクエストでは最近、カリキュラム、研修及び補助教材の全面改訂が行われました。新しいカリキュラムはよりダイナミックで、児童・生徒を中心に据えた教材とする一方で、学習時間を短くし、内容を整理しました。そうすることで、より使いやすく効果的な指導が行われることを目指しています。このように進化を続けながら、ライオンズクエストは子どもたちが自ら人生を開き、いじめや薬物乱用を防止するスキルを身に着けるためのカリキュラムやリソースを提供します。
小児がん治療中もずっとそばに
イタリア・トリノのレジナ・マルゲリータ小児病院では、小児がん患者に造血幹細胞移植治療を行っています。治療を受けた子どもは、移植後約1カ月間、無菌室に隔離されて過ごしますが、その間に家族や学校の先生たちとコミュニケーションを取るためのシステムが故障し使えないことが多発していました。その状況を改善しようと、108-IA3地区のライオンズは小児がん交付金2万1659ドルを活用し、システムの改良を支援しました。
能登半島地震への支援
2024年1月1日、石川県の能登半島を震源とする地震が発生し、死者228人(災害関連死を除く)、負傷者1394人を出す深刻な被害が発生(被害状況は2025年1月28日・内閣府発表)。多くの人々が何カ月にもわたり避難所暮らしを余儀なくされました。LCIFはすぐに大災害援助交付金20万ドルの支援を決定し、被災地ではLCIF能登半島地震救済委員会が立ち上がりました。委員会を通じて、衛生用品、使い捨てカイロ、段ボールベッド、水、土嚢(どのう)袋、歯科衛生用品、おむつの配布等の緊急援助が行われました。
*「ライオンズクラブ国際財団(LCIF)日本」サイトに活動の中間報告を掲載しています。
史上最悪の洪水からの復旧
2024年4月にブラジルで発生した集中豪雨は、多くの死傷者を出す大洪水を発生させました。少なくとも150人が犠牲になり、50万人が避難を余儀なくされる中、雨は5月に入っても降り続きました。この豪雨で最も大きな被害を受けた人々を支援するために、現地ライオンズは10万ドルの大災害援助交付金を用い、豪雨で自宅が損壊し、煮炊きもままならない被災世帯に簡易コンロなどの炊事用具を提供しました。
ザンビアでの包括的視力保護サービスの提供
新たにパートナーとなった「盲人のためのラベル・ファンド」と共に、ライオンズ・エイド・ザンビア(ザンビアを救うためにライオンズが立ち上げた非営利団体)はザンビア西部の州に大規模な包括的視力保護プロジェクトを始動します。プロジェクトでは、眼科医療サービスが行き届いていない農村地帯の5地区で積極的なスクリーニング検査と研修プログラムを提供。これまでに2万5000人が検査を受け、眼科医療スタッフへの白内障手術の訓練も行われています。
環境にやさしく、インクルーシブな遊び場を作る
移動に困難を抱える住民のニーズを認識したカナダ5SKN地区ライオンズは、LCIFから提供されたマッチング交付金8万4630ドルを活用し、障がいを持つ子どもたちも一緒に楽しめる遊び場を作りました。一般的な公園の舗装にはさまざまな資材が用いられますが、この遊び場はタイヤ1万個とナイキのシューズ1万3000足をリサイクルしたゴムで完全に覆われ、環境保護とここで遊ぶ子どもたちの安全確保を見事に実現しています。
キャンプ・スウィート・ライフの拡大
キャンプ・スウィート・ライフは、アメリカ・ミネソタ州南部で8~15歳の1型糖尿病の子どもたちが病気の管理を学ぶ宿泊型キャンプです。5~7歳の子どもには日帰りキャンプの選択肢もあります。5M-2地区のライオンズは、このキャンプの拡充を支援する重要性を認識し、LCIF交付金の支援を得ることを決めました。LCIFは医療用品、カウンセラー研修、事業費用として糖尿病交付金3万7500ドルを提供し、キャンプでの経験がより良いものになるよう支援しています。
皆さんのグローバル財団の推進者として
私たちは、感動を与える寄付者の皆様のご支援に深く感謝しています。皆様のLCIFへのコミットメントが世界中の人々の生活を変えているのです。
2023-2024年度LCIF年次報告書日本語版は、現在翻訳作業中です。過去の年次報告書は「ライオンズクラブ国際財団(LCIF)日本」サイト(https://lcif.jp/)でご覧いただけます。
共に世界にインパクトをもたらしましょう。さまざまな寄付の方法がありますので、こらちからご確認ください。
2025.03更新(国際協会配信)