編集室 一歩前へ

一歩前へ

2024年1月1日16時10分、能登の地では想像を絶する悲しい出来事が起きました。その後9月には、追い打ちをかけるような豪雨により多大な被害が生じ、神様はどこまで能登を苦しめるのかと、日本中の人々と共に心を痛めました。

「能登のために自分にも出来ることはないか」。そんな強い思いが生まれたのは、ライオン誌委員1年目の時でした。当時の団英男編集長率いるライオン誌取材班の一員として、能登の被災地へ出向くという大変貴重な機会を頂きました。能登の現状を直接自分の目で確認し、ライオンズメンバーからお話を聞いたことが、編集長となった今の自分にとってとても大きかったと振り返っています。報道では分からなかった甚大な被害を目の当たりにし、地震の恐怖に襲われながら、「明日は我が身」と自分に言い聞かせながら帰途に就いたことを思い出します。

そして、いまだ元の生活に戻れないままに震災から1年が経過し、2025年1月1日を迎えました。元日はどこか落ち着かない気持ちで、取材でお世話になった能登ライオンズクラブの山本明人ゾーンチェアパーソンともいろいろな話を交わしながら過ごし、16時10分に黙祷(とう)を捧げました。被災された方々のつらさに寄り添うことしか出来ませんが、「能登を忘れてはならない」との思いを強くしています。
    
さて、今年度はライオン誌の編集長として、星野勝美委員長始め委員の皆さんと共に、毎月の委員会でたくさんの議題を話し合っています。ライオン誌は日本の各クラブに光を当てることはもちろん、国際協会の情報や海外のクラブの活動なども掲載しています。ライオン誌がクラブの活性化につながり、活動のヒントになっていたら幸せです。皆さんのお役に立つ記事を作っていくためには、委員だけの力でなく、事務局スタッフの支えも大きいことをお伝えしておきたいと思います。このチームワークのおかげで、委員会は順調に進んでいます。

今期の委員会の目標は「LINEお友だち登録1万人」。「成功は99%が情熱」と言われています。目標達成に向けてご協力をお願いします。と同時に、キャビネット会議や諮問委員会、クラブ例会などにおいて、ライオン誌を「活動の参考書」として浸透させていけたらとひそかな望みを抱いています。この望みをかなえるために、これからも委員の皆さんと共に一歩前に進んでいけたらと思います。今年も応援よろしくお願いいたします。

2025.02更新(ライオン誌日本語版編集長/渕野二三世<大分ライオンズクラブ>)