投稿リポート なくそうフードロス!
広げよう支援の輪

なくそうフードロス! 広げよう支援の輪

2023年8月から、福山東ライオンズクラブ(信原泰造会長/58人)は福山市社会福祉協議会、スーパーマーケットチェーンを展開するハローズ、フレスタの協力で、毎月第3日曜日に支援の必要な人に食品・日用品を配布するコミュニティーパントリーと、子ども支援団体への配達を行っている。

この活動は、当クラブ会員である三島英揮元336-C地区ガバナー(2021-22年度)の任期中に社協とハローズなどの企業、336-C地区1ゾーン(福山市)が合同で実施したフードバンクの活動を復活させようとの提案から実現した。社協の常務理事、課長、ハローズの商品管理室長と打ち合わせを重ね、2023年8月から開催することになり、それ以降継続されている。

活動は、2021年に実施したフードバンクとほぼ同じスキームで行っている。社協から支援を希望する母子世帯の支援団体とその他の支援団体(合計4団体)の紹介を受け、毎回活動を告知するチラシ2000部を作成。社協からチラシを配布してもらって来場を呼びかけ、会場に来られない人の分は支援団体に配達する。配布する品物は、ハローズ、フレスタ両社から賞味期限切れ前の食品や生活用品が無料で提供される。コミュニティーパントリーの当日、クラブ会員が朝8時頃から24店舗を巡回して品物を集荷場に運ぶ他、ハローズ側でも3店舗分を集めて届けてくれる。集まった食品を会員15人ほどで90袋に分けて詰め、4カ所の支援団体への配布分も仕分ける。配布時間は午前10時から11時30分まで。初回の来場は8組でほとんどを配達していたが、回を重ねるごとに来場者が増え、昨年の中頃からはおおよそ80組120人が来場するようになり、配布量の調整が必要なほどになった。

実施1年目は、クラブ会員の佐藤克志さんが提供してくれた自社の会議室を会場としていたが、その後、同じく会員で福山市議会議員を務める小林茂裕さんの尽力で、福山すこやかセンターの貸し会議室を借りることが出来るようになった。費用面では、チラシに4社分の広告スペースを設けて当クラブ会員から出稿してもらい、それによって会場使用料、チラシ代、配布用ビニール袋代等の経費全額を賄っている。

「母子家庭で、今働ける状態でないため毎日の生活に困っており、とても助かりました。子どもに久々におなかいっぱいおやつを食べさせてあげることが出来ます。ありがとうございました」
来場者からは会場で声をかけられたり、メールや手紙を頂いたりして、こうした感謝の言葉が寄せられ、本当にやって良かったと実感している。

開始から1年6カ月が経ち、この活動は月1回の行事として当クラブ内に定着しつつあり、毎回途切れることなく15~16人の会員が参加している。当クラブ単独の活動としては、月1回が適当だと思われるが、三島元地区ガバナーが他クラブに働きかけ、福山ライオンズクラブ、福山フラワー ライオンズクラブが協力という形で参加してくれている。今後はこの活動の輪が更に広がり、「ライオンズクラブが毎週コミュニティーパントリーをやっているよ」と言われるようになればうれしい。ハローズは広島県以外にも中四国を中心に107店舗を展開している。他地区のクラブにも、支援の輪の拡大を検討してもらえたらうれしい限りだ。

2025.02更新(こども支援委員長/奥村信治)