海外の活動
ウクライナ難民支援
子どもにアートセラピー
アイスランド
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、何千人もの難民がウクライナからアイスランドに避難した。
「彼らはほとんど何も持っていませんでした。着の身着のままでケプラヴィーク国際空港に到着したのです」と、ルーベ・ヨーハンストティル元109複合地区協議会議長は述懐する。
アイスランドのガルザバイヤル・エイク ライオンズクラブは、彼らを支援したいという強い思いに突き動かされた。そして心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむウクライナから避難してきた子どもたちのためにアートセラピーのワークショップを主催する計画を立て、ライオンズクラブ国際財団(LCIF)に地区及びクラブシェアリング交付金を申請した。
事業の主な目的は、戦争の恐怖や、全てを置いたまま故郷から逃げなければならなかった苦痛、何日も何週間も困難な状況の中で旅をしてきたトラウマに子どもたちが対処出来るようにすることだ。アートセラピーでは、恐怖やストレスで心に傷を負った子どもたちが、絵を描いたり物を作ったりすることで感情を表現し、心の平穏を取り戻す効果が見られるという。6週間のワークショップには、8歳から12歳の子ども40人が参加した。地区及びクラブシェアリング交付金8450ドルを利用して、2人の芸術療法士にワークショップの進行を依頼し、子どもたちが使う画材やiPadなどの教材を購入した他、子どもたちをアイスランドの農場への遠足に招待することも出来た。
「私はガルザバイヤル・エイク ライオンズクラブの会員になって40年になりますが、今までで最も心のこもった奉仕事業でした」
とヨーハンストティル元議長は述べている。
2025.02更新(国際協会配信 文/モーリーン・オーブラクタ)