国際財団 糖尿病患者への教育と
サポートを支援

糖尿病患者への教育とサポートを支援

オンタリオ州ファーガスにあるグローブス記念病院の外来診療科に設けられた糖尿病及び患者教育センターでは、糖尿病患者は単なる医療ケア以上のサービスを受けられる。より健康的な生活を送るために必要な知識とサポートだ。このセンターでは、1型及び2型糖尿病と、妊娠糖尿病の患者が自身の状態を理解し、適切な食事や運動、投薬管理を通じて健康管理を行えるようにする教育プログラムを提供している。

センターは入院患者と外来患者の両方にさまざまなサービスを提供しており、認定を受けた糖尿病療養指導士と個別に面談を受けることが出来る。糖尿病療養指導士は、糖尿病と共に生きる上での課題を乗り越える手助けをする。このセンターの需要は、地元のライオンズが支援に乗り出す以前から高まっていた。

A-15地区のデニス・ヴィネット元地区ガバナーは、病院が置かれていた状況を次のように説明する。
「グローブス記念病院は急速に人口が増加している地域の医療サービスを担う小規模な病院です。糖尿病患者用のエリアは病院の地下の一角に設けられ、運動やトレーニングの施設はありませんでした。人口増加に伴う患者数の増加に対応し、糖尿病患者のためのエリアの強化と拡大が病院の重点課題となっていました」

糖尿病及び患者教育センターの改修は、地元ファーガスのライオンズクラブとライオンズクラブ国際財団(LCIF)の支援によって可能になった。ライオンズは、LCIFから糖尿病交付金5万ドルを受けて「ライオンズ・フォー・グローブス・プロジェクト」を立ち上げ、グローブス病院に17万ドル以上を寄付した。これらの資金は、教育室用の視聴覚システムや患者相談用のコンピューターなど、センターの設備と機能を強化するために使用された。

センターには現在、看護師室と栄養士室が二つずつ、個人用とグループ用の相談室、トレーニングジムがあり、周辺地域の九つのライオンズクラブが継続的な支援を提供している。

「この取り組みにより、糖尿病教育とサポートに関して他に類を見ない支援プログラムが生まれました。『ライオンズ・フォー・グローブス・プロジェクト』は、ライオンズが本気になれば何を成し遂げられるかを示す、すばらしい例だと思います」とヴィネット元地区ガバナーは話す。

これらの改修により、センターでの糖尿病治療には驚異的な向上が見られ、過去2年間で治療を受けられる患者数は122%増加した。年間にサポートを受けられる患者は、当初は855人だったが、現在では1925人に上っている。ライオンズの継続的な支援で、高度なサービスが提供されるようになったことで、糖尿病及び患者教育センターは地域にとって優れたリソースとして認知されている。

LCIF糖尿病助成金プログラムは、健康的なライフスタイルを促し、サポートし、糖尿病と糖尿病前症に関する教育を提供する地域の環境整備に役立てられる。LCIF糖尿病助成金を活用することで、糖尿病治療へのアクセスを増やし、既存の糖尿病センターを強化して地域に優れたサービスを提供することが出来る。

LCIF交付金の詳細と、それがあなたのコミュニティーや世界中の他のコミュニティーにどのように役立つかについては、LCIF交付金ツールキットを参照。

2024.12更新(国際協会配信 文/シェルビー・ワシントン)