投稿リポート 高齢者施設への
支援と交流

高齢者施設への支援と交流

直方(のおがた)ライオンズクラブ(川口克代会長/58人)と養護老人ホーム芳寿園との関係は長い。長年継続してきた支援活動は今では開始時期を確認出来ないほどで、60年以上前のクラブ草創期にまでさかのぼる可能性すらある。芳寿園への支援活動はコロナ禍中も途切れることなく、計画的に実行された。しかしながら支援の一方で、入所者との交流の機会は途絶えてしまっていた。そこで担当委員会が綿密なる計画を立て、10月12日に久しぶりの交流の場を設けることとなった。

当日はまず、メンバーが所有する施設を借りて昼食に振る舞う豚汁の下ごしらえを行った。中には50年ぶりに包丁を握ったというメンバーもいて、手際の善しあしはともかく、皆が真剣に楽しく取り組む姿が印象的で、実に充実した時間であった。

芳寿園に到着すると支援活動をスタート。下ごしらえした食材で調理を進める一方で、若手のメンバーたちは庭木のせん定や窓拭きを手際よく進めていった。通常の清掃ではどうしても手が回らない箇所を、メンバーの手できれいにしていくのだ。

天候にも恵まれて野外に設けた交流の場では、爽やかな秋風を感じながら入所者と共に会食を楽しんだ。その際、施設への支援品としてかき氷機を贈呈すると、たいそう喜んでいただけた。続くカラオケの時間には、参加者の皆さんが楽しそうに歌う姿が印象的だった。会場には笑顔があふれ、和やかな雰囲気の中で交流会を終えることが出来た。

私たちの支援と交流活動は、単なるボランティアにとどまらず心温まる絆を築く大切な機会となっている。芳寿園の皆さんとの触れ合いを通じて私たちも多くのことを学び、感謝の気持ちを抱いている。私たちの活動によって、少しでも入所者の皆さんの生活に彩りを添えられれば幸いだ。同じ地域の一員として、これからも共に歩んでいきたい。

2024.11更新(第2副会長/向野正弘)

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