投稿リポート 被災地の学童野球選手を
阪神戦に招待

被災地の学童野球選手を阪神戦に招待

大阪JOINUSライオンズクラブ(南谷浩三会長/22人)は、能登半島地震被災地の学童野球の選手たちを招待し、京セラドーム大阪で行われる阪神戦を観戦してもらう事業を実施し、8月20〜22日に子どもたち100人に楽しい時を過ごしてもらった。

事業に着手したのは3月上旬、被災地とのつながりをたどって石川県学童野球連盟に事業への協力を依頼。4月8日にはメンバー5人が石川県金沢市に入り、石川県学童野球連盟の役員に趣旨を説明。実現に向けた調整を行った。以後2回にわたり金沢を訪問して、子どもたちに笑顔を届けるための事業計画を詰めていった。

参加を希望する学童野球選手は500人を上回ったため、5~6年生に絞って参加者は100人とし、先発組と後発組の2班に分けることにした。先発組は8月20日早朝に能登空港に集合して一路京セラドーム大阪へ。緊急事態に備えて、金沢東ライオンズクラブには移動車両に伴走してもらった。一行は17時には京セラドームの観客席に着き、弁当を食べながらゲーム開始を待った。

観戦したのは阪神タイガース対東京ヤクルトスワローズ戦。子どもたちは、阪神の応援グッズを手に熱のこもった声援を送った。子どもたちの声援が届いたのか、阪神が勝利。試合後は、マンション一棟を利用した民泊施設でゆっくり休んでもらった。

翌日は、四条畷(しじょうなわて)市内のグラウンドで野球教室を開催した。指導に当たったのは、阪神タイガースOBで現在は大阪JOINUSライオンズクラブのメンバーでもある西田直斗さん、一二三慎太さんを始めとする4人。子どもたちにとっては、かけがえのない貴重な経験になったに違いない。昼前には後発組がグラウンドに到着し、メンバー手作りのカレーライスを皆でおいしく味わった。しっかりとあいさつをする礼儀正しい子どもたちばかりだ。午後の部の野球教室が終わると、先発組は帰路に就き、後発組は大阪京セラドームでの観戦へ。この日の試合も阪神がヤクルトに勝利。阪神ファンが増えることを期待しつつ、子どもたちに野球をもっともっと好きになってほしいと願っている。

被災地では、まだグラウンドが使えないと状況だと聞く。厳しい環境ではあるが、希望を胸にたくましく毎日を過ごしてほしい。

2024.11更新(GMT委員長/古川義男)