トピックス パティ・ヒルLCIF理事長
日本公式訪問報告

パティ・ヒルLCIF理事長日本公式訪問報告

9月23~27日の日程でパティ・ヒルLCIF理事長夫妻が日本を訪問され、24日に名古屋で開催された式典・晩餐(さん)会には全国から330人を超えるライオンズメンバーにご出席いただきました。

ヒル理事長は式典でのスピーチで、長年にわたり最大寄付国としてLCIFとその活動に貢献してきた日本のライオンズに感謝の気持ちを伝えると共に、来日直前に能登を襲った豪雨災害に心を寄せながら、世界で頻発する災害や人道危機に「資金がないから支援出来ない」とは決して言わないLCIFの構築のために、今後も日本の貢献と継続的な協力をお願いしたいと呼びかけました。

教育の専門家である理事長は、「教育は人生を変える」との信念を持っています。ライオンズクラブに入会して7年目に初めてLCIFマッチング交付金を使って地元の大学病院に子どものための医療設備の整備を支援し、その時にLCIFのパワーを実感したという自身の体験談を語りました。そして「私も若かりし頃に先輩ライオンからLCIFについて教えてもらった。皆さんもLCIFのすばらしさを誰かに伝えてほしい」と話し、クラブの隅々までLCIFへの理解と支援を広める活動に尽力する日本のリーダーたちにエールを送りました。

式典でスピーチを行うヒルLCIF理事長(写真提供/330-B地区)

今回の式典では、LCIFと公益財団法人日本ライオンズが青少年支援(全国特別支援学校フットサル大会及び児童養護施設での寺子屋事業)で正式にパートナーシップ協定を締結し、協力関係を更に前進させました。また、能登半島地震及び豪雨災害復興支援に尽力する地元リーダーへの特別表彰も行われました。表彰を受ける予定だった吉田正義334複合地区アラート委員長及び片岡憲男334-D地区災害支援計画特別委員は、理事長訪問直前に発生した豪雨災害被災者支援のため式典を欠席されましたが、杉木徹334-D地区ガバナーが代理でLCIF理事長盾を授与され、これからもライオンズとして出来る限りの災害復興を支援すると決意表明をされました。

能登半島復興支援については、式典に先立って行われた八複合地区議長との懇談会で、ヒル理事長から「能登の人々が地震災害からようやく日常を取り戻そうとしている時に、豪雨災害に見舞われたことに心を痛めています。少しでも力になりたいという気持ちで、本日午前8時40分に、新たな大災害援助交付金10万ドルの支援を決定しました」と報告があり、これに対して(一社)日本ライオンズの松浦淳一理事長が「日本のライオンズも1人2000円のLCIF能登半島災害指定寄付を全国のクラブに呼びかけて支援したい」と応えました。

長野市災害支援ターミナルを視察するヒルLCIF理事長(写真提供/334-E地区)

ヒル理事長の能登半島復興支援視察はかないませんでしたが、理事長が以前から高い関心を寄せていた334-E地区のLCIF交付金事業、長野市災害支援ターミナルとドローンを視察していただくことが出来ました。ヒル理事長は9月26日に荻原健司長野市長を表敬訪問した後、市の災害対策本部よるドローンの運用に関する説明に熱心に耳を傾けられ、「行政とのパートナーシップの下、最先端の技術を活用した災害対策をライオンズが支援していることはすばらしい。私もここで学んだことを世界のライオンズに伝えます。これからも機会あるごとに、334-E地区のライオンズと長野市の最先端災害支援事業を多くのライオンズに発信してください」と話され、この分野で日本のライオンズが世界をリードすることに大きな期待を示されました。私も早速、来年札幌で開催するオセアルフォーラムでの紹介を提案しました。

今回は突然の要請にもかかわらず、有意義な視察の実現にご尽力いただいた334複合地区の喜多友一議長、災害支援ターミナルの生みの親でもある仁科良三元議長、その他多くの334-E地区役員の皆様、そして名古屋での公式訪問にご支援いただいた334-A地区の柴田高志地区ガバナー始め多くの方々のご協力に、心からお礼申し上げます。

2024.10更新(LCIF理事・元国際理事/鶴嶋浩二<北海道・札幌中島ライオンズクラブ>)