投稿リポート インバウンド向けに
お遍路さん案内板設置

インバウンド向けにお遍路さん案内板設置

徳島藍ライオンズクラブ(北島カナヱ会長/25人)は今期結成30周年を迎え、五つの記念事業を実施した。そのメイン事業として、徳島駅前に「四国八十八ヶ所霊場 徳島二十三ヶ寺巡礼」の英語版お遍路案内板を設置し、徳島市へ寄贈した。インバウンドの増加に対応して外国人旅行者向けに製作したもので、10月17日に除幕式を行い、遠藤彰良徳島市長から感謝状を贈られた。

英語の案内版設置を計画したのは、2年ほど前に会員の一人が徳島駅前でお遍路に訪れた外国人夫妻に出会い、札所(寺院)への行き方を尋ねられたことがきっかけだった。近年徳島を訪れる外国人の8割以上は、四国八十八ヶ所の巡礼が目的だと言われている。実際、駅周辺だけでなく市街地から離れた田舎道でも、輪袈裟(わげさ)を掛けた白装束姿で手に金剛杖を持ち、菅笠(すげがさ)をかぶった、いわゆる「お遍路スタイル」で歩く外国人をよく見かけるようになった。

四国では数年前から「四国八十八ヶ所」の世界遺産登録を目指す機運が高まり、各県でさまざまな取り組みがなされている。336-A地区(四国)でも地区ガバナーの提案で、数年前から遍路道やトイレの清掃などを行っているが、残念ながらまだ目標は達成されていない。世界遺産登録を推進する上で必要なものの一つが情報発信で、外国人向けの案内板やパンフレットが不足している状況にあった。

今回設置した案内板は徳島県内の23の札所を英語で表記し、QRコードを読み取ると各札所への行き方や由来、付近の観光名所などの情報が分かるようになっている。また、英語でお遍路の案内を提供出来る徳島市広域観光案内ステーションへの誘導も兼ねる。今まではこの案内ステーションの場所が分かりにくいとの指摘があったそうだが、案内板が出来たことでその問題も解決されるに違いない。

今回の記念事業が、四国八十八ヶ所の世界遺産登録に向けて、少しでも役立つことを願っている。

2024.10更新(MC委員長/林早苗)

●関連記事
「”笑顔相続セミナー”開催」徳島藍LC(2022.11更新)