投稿リポート
パラリンピアン誕生に向け
車いすカーリング大会支援
北海道・帯広ライオンズクラブ
#人道支援
9月28、29日、帯広ライオンズクラブ杯車いすカーリングミックスダブルス大会が、帯広市清流にあるカーリング施設「カールプレックスおびひろ」において開催された。一般社団法人日本車いすカーリング協会・帯広車いすカーリング協会が主催するこの大会は昨年から開催され、今年で2回目となる。
車いすカーリングは1990年代にヨーロッパで生まれた障がい者スポーツで、2006年のトリノ大会から冬季パラリンピックの正式競技になった。2026年ミラノ・コルティナ大会からは、これまでの男女混合4人制に加えて2人制のミックスダブルスが加わって2種目になる。ミックスダブルスは2022年に世界選手権が始まったばかりで、日本では2年前から行われるようになった。北海道内には現在、札幌、北見、帯広に競技団体が立ち上がっているが、まだまだ認知度は低い。
帯広ライオンズクラブ(石邑義幸会長/25人)では10年ほど前から車いすカーリング競技を支援し、4人制の大会に協賛してきた。新たにミックスダブルスがパラリンピック競技として認められたことをきっかけに、帯広車いすカーリング協会ではこの種目での日本代表を育てようという機運が盛り上がり、当クラブにミックスダブルス大会への支援要請があった。
今回の大会には帯広の3チームと札幌の1チーム、計4チームが出場。決勝戦では、前半3エンドまでSafilva北海道(札幌)が5点をリードし、後半4エンドでSypros帯広が6点を取って逆転。最終エンドまでもつれた結果、7対6の1点差で地元・帯広のチームが勝利するというドラマチックな展開で、ハラハラ、ドキドキしながら観戦した。両チームとも狙ったポジションへ見事にストーンを決めていったが、やはり大事なところでのミスが勝敗を分けるようだ。実は、昨年の決勝戦では同じ顔合わせで札幌のチームが勝利しており、勝負には時の運もあると感じた。今大会の結果は、優勝がSypros帯広、第2位はSafilva北海道(札幌)、第3位は温泉同好会(帯広)、第4位はみさなぎ(帯広)となった。
出場選手や関係者は「まだまだマイナーなスポーツなので、私たちががんばって、もっとこの楽しさを広めていきたい」と話していた。私たち帯広ライオンズクラブは、将来のパラリンピアンが誕生することを夢見て、その夢を正夢にすべく、クラブの奉仕活動として選手たちを支えていきたいと考えている。
2024.10更新(331-B地区3R1Zゾーンチェアパーソン、クラブ事業委員長/豊田典正)