国際財団
ライオンズクエスト
世界中の若者に力を与える
国際財団
ライオンズクエストは40年にわたって飛躍的な成長を遂げ、青少年に大きな影響を与え、彼らの可能性を最大限に伸ばせるよう有意義なパートナーシップを築いてきた。ライオンズクラブ国際財団(LCIF)のライオンズクエストは、包括的かつ普遍的で、実証に基づく社会性と情動の学習プログラムだ。今年は、LCIFがかつては別個の組織だったクエストインターナショナルに最初の交付金を支給してから40年目に当たる。
二つの組織は年を追って協力関係を深め、2002年にLCIFが同プログラムを買収した。世界中でライオンズクエスト・プログラムを広め、あるいは定着させるために、LCIFは現在までに360件を超える交付金を支給し、累計2000万ドル以上を支出した。この投資の当然の帰結としてライオンズクエストは飛躍的な成長を遂げ、110カ国、40の言語で、2000万人の子どもたちがこのプログラムを学習している。
ライオンズクエストの物語は1975年に始まった。リック・リトルという強い意志を持ったティーンエイジャーが、青少年が大人として成長するために必要なスキルと強さを身に着けられるよう支援する「探求(Quest=クエスト)」に出発した。リックは高校生2000人以上を対象にした調査を実施。彼らが最も懸念している問題を真に理解することからその探求の旅を始めた。この最初の取り組みから、中学生向けプログラムへの拡大と、青少年向け社会性と情動の学習プログラムの先駆けとなった「Skills for Adolescence(思春期への心構え)」の開発が進められた。
ライオンズクエストは開発時と変わらぬ革新の精神で、カリキュラムや研修、資料の全面的な改訂に着手している。ウィンストン・セーラム・ツインシティー・ホスト ライオンズクラブのアルビン・アトキンソンはこう述べる。
「今日の青少年は10~15年前の青少年とは違います。幸いなことに、実証に基づくライオンズクエストは何が効果的で何がそうでないかを把握し、技術や生活の変化に合わせて進化します」
新しいカリキュラムの教材はより機能的で学習者主体になるよう改訂され、同時に簡潔でより合理化された。精査された各リソースは途切れなく機能し、子どもや若者が必要な知識とスキルを習得し、効果的に適用するのに役立つ。自らの感情を理解してコントロールし、設定した目標を達成し、他人に共感を示して前向きな関係を築いて、責任ある決定を下すための知識とスキルだ。
「ライオンズクエスト・プログラムの、社会性と情動の学習に関する部分は重要だと思います」と、ライオンズクエストのトレーナーであるチップ・ハリスは言う。「40年以上前に教育者としてキャリアをスタートした時からそうでしたが、今日でも同様に、あるいは恐らくより重要になっています。社会性と情動の学習によって、人々は結び付き、お互いを尊重し感謝し合えるようになるからです」。
過去40年間、ライオンズクエストは世界中の何千万人もの青少年に対して社会性と情動の学習を提供してきた。プログラムは進化を続け、人生をうまく切り抜け、いじめや薬物乱用を防ぐのに必要なスキルを身に着けるためのカリキュラムと資源を子どもたちに提供し続けている。この前向きな進化は、ライオンズクエストの革新の伝統を次の10年へと推進していくだろう。
詳細については、lionsquest-japan.orgを参照されたい。
2024.09更新(国際協会配信 文/シェルビー・ワシントン)