海外の活動 子どもたちに
健康的な朝食を

子どもたちに健康的な朝食を

ペルーの首都リマで活動するヘスス・マリア・ヌエボ・ミレニオ ライオンズクラブは、子どもたちの貧血を改善するために行動を起こした。クラブがこの奉仕事業に取り組んだのは、就学前プログラムを提供するPRONOEIという団体で活動する教師から、子どもたちの貧血の問題について相談を受けたのがきっかけだった。PRONOEIは、低所得層が多く暮らすシエリト・アズール・パイエ地区で調査を実施。その結果、3歳未満の子ども約40人が栄養失調による貧血症であることが明らかになった。

クラブでは会長やGSTコーディネーターを中心に事業を企画。バランスの良い食事で子どもたちが必要な栄養を取れるよう、北リマ教育管理ユニット(UGEL)や栄養士、PTAと協力して、週に3回、健康的な朝食を配布した。地域住民も食料を寄付したり、配達を手伝ってくれたりした。

この事業の前後に子どもたちの健康状態を調べて比較した結果、98%の子どもの健康状態が改善したことが分かった。子どもたちはバランスの取れた食事によって、貧血症を脱することが出来た。この奉仕事業は、地域住民、地元マスコミ、学校、教師の注目を集め、ライオンズクラブの活動が認知されるようになった。

ヘスス・マリア・ヌエボ・ミレニオ ライオンズクラブのこの奉仕事業は、ライオンズクラブ国際協会の2022-23年度「思いやりは大切なこと」奉仕アワードを受賞した。

2024.08更新