編集室 胸に掲げたL字の誇り
ライオン誌日本語版委員 渕野二三世
ライオン誌委員に就任して1年。中身の濃い時間を過ごさせていただきました。年間12回の会議は、議案に沿って行われます。ライオン誌の運営(会計報告など)、ウェブマガジン編集関係や印刷版編集関係、主要記事予定の確認などについて話し合われます。また会議の他に、事務局から随時メールで届くウェブマガジンの投稿記事や、印刷版の校正紙を確認する作業などが主な業務ですが、委員の特権が一つあります。それは発表される前の記事を読めること。読む度に感動します。
ライオン誌には全国の2757クラブ、会員9万6684人(5月末現在)の中から投稿が寄せられますが、過去に一度も投稿したことがないクラブが多数あります。まだまだライオン誌が身近なものになっていないためでしょうか。「小さなクラブだから」「文章を書くのは苦手」など理由はあろうかと思いますが、ぜひ気軽に投稿してください。所属クラブの奉仕活動がライオン誌ウェブマガジンに掲載されれば、日本中の会員はもちろん、ライオンズ以外の多くの人たちの目に触れることになるのです。すばらしいと思いませんか。
ところで、今や日本は歯止めが利かない人口減少の国です。「数の力」は大事なことですが、会員数10人余りのクラブであっても、しっかりと確実に奉仕活動を行っているクラブがたくさんあります。ライオンズの誇りを胸に努力して、90%、100%と高い出席率を維持されているクラブには敬意を覚えます。
では、会員数の多いクラブの出席率はどうでしょうか? もし個々の会員の参加意識が低ければ、近い将来、数の力に安心出来ない時が来ることでしょう。人数が少ないクラブでも、一人ひとりの会員が「生命の限り 胸にもやして その火を消すな」(「ライオンズクラブの歌」より)と、L字の誇りを持って奉仕を継続していることに、目を向ける必要があると思います。そうした少人数クラブにスポットライトを当てることが出来るのも、このライオン誌です。
そして、ライオン誌には会員の随想や提言を掲載する投稿欄「獅子吼(ししく)」があります。個々の体験談や地域でのボランティア活動など寄せられる原稿のテーマは多様で、それぞれにライオンズへの思いが表れています。時には批判的な意見もありますが、それもより良い奉仕団体にしていきたいという思いがあってこそです。「こんなアイデアを実行すれば、ライオンズの魅力が増す」「こうしたら、もっと仲間が増やせるはず」などなど、皆さんの思い、ご意見を原稿にまとめ「獅子吼」欄へお寄せください。
忘れてはいけないのは「自由 信頼 叡智のきずな」と「奉仕の心」です。この原点に立ち返り、胸に掲げたL字の誇りが末永く続くことを心より祈念します。
2024.07更新(ライオン誌日本語版委員/渕野二三世<大分ライオンズクラブ>)