投稿リポート 能登半島地震で被災した
小学生に図書券を寄贈

能登半島地震で被災した小学生に図書券を寄贈
地震発生から5カ月近くを経てなお大きな爪痕が残る被災地

4月5日、鹿児島市内にあるライオンズクラブの会長・幹事会で、能登半島地震被災地の小学生に図書券を寄贈したいとの提案が出たのを受けて、19日に緊急会議を開催した。この会議で、学校に直接図書券を配布すること、この事業を鹿児島リジョン内50クラブの合同で行うことを決定。それからおよそ1カ月半をかけて現地の教育委員会、学校長と相談しながら計画を進めた。

寄贈先は、石川県七尾市10校(1818人)、輪島市9校(399人)、珠洲市7校(255人)、能登町5校(394人)、志賀町2校(593人)、穴水町2校(174人)の6市町35校の3633人。総額181万6500円の図書券の一部は、被災地を訪問して直接届けることにした。

5月21日、同行のメンバー3人と共に鹿児島を出発し、列車を乗り継いで約7時間半かけて金沢へ向かった。22日には、中能登ライオンズクラブと七尾ライオンズクラブの協力を得て、七尾市内の小学校6校を訪問し、各校の校長、教頭に図書券を手渡した。

訪問した小学校では、「断水が長く続きましたが、4月の入学式を目指して復旧に取り組み、使用出来る教室を少しずつ増やしてきました。しかし依然としてプールは使用出来ません」などと現況を聞いた。そんな中でも子どもたちは元気に走り回り、植物を育て、歌を歌っていて、その姿から日常を取り戻したいという思いが感じられた。中には子どもたちの話をしながら涙ぐむ校長もいて、改めて、先生方が将来ある子どもたちを一生懸命に支えてくださっているのだと、頭の下がる思いがした。残りの29校については後日発送することを伝え、感謝の言葉を頂いた。

今回の支援では準備段階から中能登ライオンズクラブの協力を受け、学校訪問時には七尾ライオンズクラブのメンバーが同行してくれた。同行したメンバーは自身も被災しアパート暮らしを続けている中で駆け付けてくれ、ライオンズの強い絆を感じた。

2024.06更新(337-D地区第2副地区ガバナー、リジョン・チェアパーソン/脇黒丸一典)