編集室
被災地の皆さんに
寄り添う支援
ライオン誌日本語版編集長 団英男
2024年1月1日午後4時10分、能登半島地下16kmを震源とするマグニチュード7.6の直下型地震により、死者241人、全壊・半壊・一部破損を含む住家被害は8万4000棟余りに上っています(3月8日・消防庁災害対策本部発表)。海岸沿いでは地震発生から短時間のうちに津波が押し寄せ、多くの方が被害に遭われました。
災害は必ず起きるものという前提の下、その被害を最小限に抑えることが「減災」の考え方と言われています。しかし、大きな災害が起こるたび、被害を抑えきれずにいるのが現実です。この30年の間にも多くの自然災害が日本列島を襲い、尊い命が犠牲になりました。
どうすれば被害を最小限にとどめることが出来るのでしょうか? 例えば、豪雨で川が氾濫しないように堤防を作ったり、人為的な自然環境を改変・改善することが防災です。防災は災害そのものを未然に防ぎ、被害をゼロにすることを目指していますが、完璧なものではありません。また、地震の予知はまだ研究段階にあり、大地震により甚大な被害が発生するたびに心を痛めています。科学技術の進歩により、地震発生区域に機器が設置され、わずかなゆがみも観測する計画が進められていることに期待したいところです。
ひとたび災害が発生した時に被災地の皆さんに寄り添い、復旧・復興まで支援をすることが私たちライオンズクラブに出来る最大の奉仕だと信じます。今回の能登半島地震でも、被災地のメンバーがいち早く活動され、それに呼応した各地のメンバーが物資の支援や炊き出しなどの活動をされています。ライオン誌日本語版委員会ではウェブマガジンに「特集・能登半島地震」を組んでその活動を伝えており、今後も側面の支援を継続してまいります。
災害時の被害を少しでも食い止めるための減災・防災を日頃からクラブでお考えいただきたいと思います。
2024.04更新(ライオン誌日本語版編集長/団英男<兵庫県・神戸みなとライオンズクラブ>)