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青森県東津軽郡平内町ではむつ湾の豊かな資源を背景としたホタテ養殖が基幹産業となっているが、近年はホタテのへい死（病気などによる突然死）が増加、また人口減少も続き、町としての存続が危ぶまれている。そんな中、ひらないDreamライオンズクラブ（渡辺悟会長／30人）は町に夢を与えたいと、2024ドリフェス（ドリームフェスタ）を開催。これをバックアップしようと青森BLUEライオンズクラブ（小山内一樹会長／17人）と青森Oceanライオンズクラブ（江渡仁隆会長／26人）も立ち上がり、三つのスペシャルティクラブによる初の合同事業となった。

2月10日の当日、町内はもちろん近隣の市からも人が集まり来場者は延べ300人に上った。このイベントはホタテ産業支援及び能登半島地震災害支援に加え、雪上綱引き大会やチャリティーバザー、小児がん支援のレモネードスタンド、献血、地元キッズダンスチームによるダンスショー、各種飲食ブースなど、子どもから大人まで楽しめる企画だ。ホタテの貝焼きを出店した平内町のホタテ漁師からは「また来年もやってほしい」と言ってもらえて、少しでも勇気付けになったと実感しうれしく思った。

青森BLUEライオンズクラブが注力している子ども用スキー用具の譲渡会も合同開催した。ここでは無料で子どもの成長に合わせた用具選びが出来る。環境にも財布にも優しい取り組みに、会場は親子の笑顔があふれた。また募金協力を呼びかけるライオンズメンバーを見て、自分のお小遣いから募金をしてくれたり、「差し入れです」とお菓子を持ってきてくれたりする子どもたちの姿に感動した。

今年は暖冬のため会場に積雪がなかったので、雪上イベントにはどこかで雪を集めて運び込む必要があった。こうした会場整備や設営準備などにライオンズメンバーがクラブの垣根を越えて一致団結して取り組み、大矢進332-A地区ガバナーのアクティビティスローガン「青銀共創」（若者とシニアが共にイノベーションを起こそう、という意味）につながる奉仕活動となった。今回のイベントを通して、三つのスペシャルティクラブが手を携えて一つの目標に向かい成功させたことは、会員数が減少傾向にある現状を改善させる第一歩となり、これまでにない活動へと進化していくものと確信している。

2024.03更新（332-A地区GSTコーディネーター 視聴覚・言語障がい者福祉委員長／太田美紀）