海外の活動
小児がんと闘う子どもと
家族をサポートする
アメリカ・アイオワ州
アイオワ州に生まれたイーライ・ホーンは3歳半の時にがんと診断され、わずか8歳で短い生涯を閉じた。彼の死後、父親のアーロン・ホーンは地元でビート・キャンサー(がんに打ち勝つ)という団体の設立に加わり、小児がんと日々向き合う中で精神的ストレスや経済的負担に直面している患者とその家族を支援するようになった。
その後アーロンはビート・キャンサーを通じて講演を依頼され、地元のシーダーラピッズ・ヌーン ライオンズクラブの例会に出席する機会を得た。これがきっかけとなってライオンズとのつながりが生まれ、入会。更に国際協会が小児がんをグローバル重点分野の一つに挙げていたこともあり、アイオワ州の地区年次大会や、アメリカ/カナダ会則地域のリーダーシップ・フォーラムでも講演を行った。アーロンはどの講演先でも聴衆から、「小児がんと闘う子どもたちやご家族、またあなた方のような団体を支援するにはどうすればよいですか?」という質問を受けたという。
以下に、小児がんとの闘いに参加しようとしているライオンズメンバーや地域の人々に役立つアドバイスを紹介する。
<小さなことでも支援しよう>
何をどう支援してほしいのか、当事者はなかなかうまく人に伝えられない場合もある。ちょっとした手助けでも、大きな助けになるものだ。例えば入院のために家を留守にしている間にその人の庭の芝生を刈ることや、食事やガソリンカードを差し入れすること、子どもたちにおもちゃを贈ったり一緒に遊ぶ時間を作ったりして楽しい時間を過ごしてもらうのもよいだろう。
<地域の小児がん関連団体と連携しよう>
あなたの地域で小児がん患者の家族と関わって活動している団体を探し、次のように声をかけてみよう。
「皆さんを支援するにはどうすればいいですか? 何が必要ですか? ボランティアの人手ですか、資金ですか、それとも場所ですか?」
どの団体も、あなたの問いかけに答えてくれるだろう。団体のスタッフは組織の拡充や家族の支援のために何が必要か分かっているのに、それを実現するための資金や人材が不足している場合があるからだ。ライオンズクラブがボランティアの人材と、地域社会で資金を調達する力を団体に提供すれば、強力なチームになれる。
ライオンズクラブ国際協会の公式ウェブサイトでは、グローバル重点分野・小児がんのページから資料をダウンロード出来る。小児がん関連の奉仕事業案やイベントプランなど、小児がんを支援するための募金活動を計画する方法を手順に沿って説明している。また、ライオンズ国際財団(LCIF)の小児がん交付金を申請することも出来る。
小児がん関連のリソースには次のようなものがある。
•事業案 小児がん
•小児がん娯楽イベント奉仕事業プランナー
•小児がん半日家族キャンプ
2024.03更新(国際協会配信 文/ジャッキー・マッケンジー)