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2024 in岡山

全国アラートフォーラム2024  in岡山

2024年が明けて早々に発生した能登半島地震で、日本ではいつ大地震が起きても不思議ではないのだと改めて思い知りました。新年を迎えた喜びを胸に家族が共に過ごす日にこのような大災害が起こるとは、全くやりきれない気持ちでいっぱいです。被災された方々が一日も早く安心な日常生活を取り戻されますよう心より祈念いたします。

能登半島地震の発生以降、2月3日開催予定の全国アラートフォーラム2024 in岡山について質問が寄せられました。今はフォーラムを開くよりも、悲しんでいる人や困っている人、突然日常を奪われた子どもたちのために出来る支援をしたいというのが、私を含め全会員の率直な気持ちだと思います。しかしアラート委員会では、現在直面している組織や支援、受援体制などの課題について考え、支援活動に生かすためにも、フォーラムは必要であると判断して開催に踏み切りました。

全国アラートフォーラムは予定通り2月3日、岡山市民会館で開催し、500人を超える参加者が集まりました。誰もが「ここに来て学び、そして実践する」との思いで参加されていると強く感じました。能登半島地震で被災した334-D地区(富山県・石川県・福井県)の小出進地区ガバナー、334複合地区アラート委員会の堀岡昭夫委員長による被災地の状況報告に続いて、能登ライオンズクラブの山本明人さんのメッセージが代読され、「まだまだ支援を必要としている人々がいる」という現地からの言葉に胸を揺さぶられました。

今回の能登半島地震は、日本ライオンズのアラート委員会とは何をすべきかを改めて深く考える契機となりました。その大きな役割は、支援したい人(支援側)と支援を必要とする人(受援側)をつなぐことです。被災した地区からの支援要請への対応と共に、クラブや地区による支援を確実に被災者へつなぐためのサポートも必要だと感じています。

各地区では災害への備えをしていますが、いざ経験したことのない大災害に見舞われた際、想定していた通りに活動することは困難でしょう。アラート委員会が災害支援の経験を積んだエキスパートを育成し、地区にとって「頼れる存在」になれたなら、より多くの被災者に手を差し伸べることが出来るはずです。アラート委員会メンバーの豊富な経験と行動力は、大きな可能性を秘めています。また災害時に、被災地区とアラート委員会とが常に情報を共有し、連携することも必要不可欠だと思います。

アラートフォーラムのオープニングで「あなたの We はどこまでですか?」という問いを投げかけました。クラブ、ゾーン、リジョンまでか? あるいは準地区、複合地区、世界までか? ライオンズの奉仕は一人でするものではなく、つながり合って皆の気持ちを一つにすることが重要だと考えます。今回のフォーラムでその思いが伝わったと確信しています。

2024.02更新(一般社団法人日本ライオンズ副理事長、アラート委員会委員長/池原堅<広島県・福山久松ライオンズクラブ)

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