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『ライオンズ必携』第61版
の発行について
会則委員会委員長 松本宰史
330〜337複合地区の会則委員長を委員とする一般社団法人日本ライオンズの会則委員会では、全ての会員の携帯用として『ライオンズ必携』(ポケット版)を、クラブ三役の参考書として『ライオンズクラブ役員必携』を作成しています。会則については本来、国際協会が提供している理事会方針書や国際会則及び付則、標準版複合地区会則及び付則、標準版地区会則及び付則、標準版クラブ会則及び付則を参照すべきですが、これらを常に持ち歩くことは不可能です。そこで、携帯出来るポケットサイズの一冊にまとめたことは、先人の知恵の結集であり、編集を担うことになった今改めて感服の思いです。
地区やクラブの運営に疑問や問題などが生じた時には、手元の『ライオンズ必携』を開いて素早く会則を確認する。まさに「必携」の意味するところだと思います。私自身、先輩からの教えとして「会員はライオンズピン(襟章)と『ライオンズ必携』をいつでも身に着け携帯しなければならない」と、何度も言い聞かされてきました。この教えは、誰かが言い続けなければいけないことだと感じています。
2023年7月の第105回国際大会で改正された国際会則及び付則や、その他の会則の改正は、24年1月末に発行予定の『ライオンズ必携』第61版に反映させました。その主な内容をご説明します。
●会則の主な改正点
1) 第3副会長及び国際理事の資格要件の最低地区条件を削除。これにより候補者は全ての資格要件が満たされていれば、移行地区や暫定地区を含むどの地区からであっても立候補出来るようになった。
2) 国際協会が提供する割引プログラムにより国際会費の割引を受ける会員のために、新たに会員種別が設けられた。この割引を受ける会員の権利は正会員と同等であるが、代議員算出の母数に加えないこととなった。日本における会員種別名は「特典会員」とされた。
3) 地区役員(地区ガバナー、第1及び第2副地区ガバナー、リジョン・チェアパーソン、ゾーン・チェアパーソン)の任務、更に標準版地区会則及び付則でも、キャビネット構成員の任務に関する全文が差し替えられ、より具体性を持たせた。特に地区マーケティング委員長、地区グローバル・アクション・チーム(GAT)の任務などが加えられた。役員として所属地区の代表であり運営責任者として、より明確にした内容。これらの改正は、ミッション1.5を遂行するための任務と関連しており、大幅な改正となった。
●新設された会員種別「特典会員」(2024年1月1日より施行)
特典会員は、国際会費の割引を受ける家族会員、学生会員、レオライオンなどが対象となる。これらの会員は、クラブや地区の役員や代議員になれる正会員と同等の義務と権利を持つ。ただしその違いは、クラブ代議員算出の母数には加えないと定められたことにある。
●学生会員に関すること
ライオンズクラブの会員は成人とされており、2022年4月1日から民法上の成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたことから、学生会員の増強による会員拡大が注目されている。これに際し、特典会員の権利と義務の関係を今一度確認する必要がある。詳しくは、『2023-24 ライオンズクラブ役員必携』を参照されたい。
●地区キャビネットに関すること
今まで地区キャビネットで投票権を持たなかった地区GATコーディネーター、LCIFコーディネーターがキャビネット構成員となり、投票権が与えられた。また、地区ガバナー特権事項であったリジョン・ゾーンの編成については、キャビネット会議での承認事項となり、関係するクラブに対し30日前に通知することとなった。
●その他
「国際理事候補者推薦選挙手続規則」から「国際理事候補者資格審査委員会規則」への名称変更に伴う条項の改正。今まで記載されていなかった「標準版複合及び地区年次大会議事規則(例)」「新会員入会式手順参考(例)」など参考となる資料も盛り込まれた。また、ライオンズとしての品格、プライドを高めるために今一度自覚すべき事項として「禁忌事項」が掲載された。
以上の通り、より充実した内容となった『ライオンズ必携』が皆様に常に携帯され、お役に立つことを願っています。なお、『ライオンズ必携』は一般社団法人日本ライオンズのウェブサイトに掲載いたしますので、ウェブ版もご活用ください。
2024.01更新(一般社団法人日本ライオンズ・会則委員会委員長/松本宰史<千葉県・南房総ライオンズクラブ>)