トピックス
ミッション1.5は
ミッション・ポッシブル
GATエリアリーダー 鈴木誓男
ライオンズクラブ国際協会は、今期から2026-27年度末までに全世界で会員150万人達成を目指すミッション1.5(ワン・ポイント・ファイブ)に取り組んでいます。ライオン誌日本語版の誌面にも何度か登場しているので、徐々に会員の皆さんに浸透しつつあるのではないでしょうか。が、残念ながら今のところ、全員が「挑戦を受け入れた!」という状況ではありません。このミッションは、会員を増やしクラブを作るということを最優先課題として、向こう4年間にわたって取り組んでいこうというものです。23年7月に開催されたボストン国際大会以降、パティ・ヒル国際会長が先頭に立って旗を振っていますが、日本においてはなかなか結果がついてこない状況です。
12月5日、日本の全35地区の地区ガバナーを始め役員の皆さんが集合し、ミッション1.5の進捗(しんちょく)会議が開催されました。その際にも多くの方から、人口減少や経済の停滞、円安や物価上昇などの外的要因の中で会員を増やし維持することの難しさが指摘されました。しかしその一方、現在の会員のお子さんたちで結成されたクラブや大学生を中心に構成されているクラブなど、前向きな事例も共有されました。
会議において最も強調された点は、会員増強と新クラブ結成はリーダーや役職に就いている人たちだけが話し合ってどうにかなる問題ではなく、会員一人ひとりが仲間を誘いたい、増やしたい、という気持ちを持って周囲に声をかけていかなければ成果は上がらない、ということです。新しい会員やクラブは私たちの奉仕に新しいアイデアと機会をもたらし、地域社会でのライオンズの存在感と影響力を高めるだけでなく、グローバルなインパクトへもつながっていくものだと思います。変化し続ける社会の中で、そのニーズに応えるために、ライオンズも多様性を強化し進化し続けなくてはなりません。
ですから皆様にお願いします。ミッション1.5の有無にかかわらず、会員が増える、クラブが増える、ということは私たちライオンズクラブの健康のバロメーターです。このミッションを一つのチャンスと捉えて、ぜひ、仲間を増やすことに真剣に取り組んでみてください。もしも若い仲間を増やさず、後継者を育てないままに、既存の会員が次第にクラブを去っていったら、ライオンズクラブはそれで終わってしまうのです。皆さんが「それは嫌だ」と感じてくださるならば、ぜひクラブの仲間と前向きに話し合ってみてください。あなたのクラブに人を呼び込むだけの魅力がなくなってしまっているならば、どうすればそれを魅力あるものに変えられるのか、役職者だけでなく全員で考え、努力してみてください。
会員一人ひとりに少しでもその意識を持っていただければ、ミッション1.5は決して不可能ではない、「ミッション・ポッシブル」になると私は確信しております。
2024.01更新(GATエリアリーダー<334複合地区担当>、LCIF理事/鈴木誓男<愛知県・豊田ルネッサンス ライオンズクラブ>)