獅子吼
YCEの縁で国際会長と
共に祝った60周年
𦚰田順也(京都乙訓LC)
2023年11月8日、リーガロイヤルホテル京都において、京都乙訓ライオンズクラブが誕生して60周年を祝う「チャーターナイト60周年記念式典・祝宴」を開催いたしました。当クラブは京都西ライオンズクラブがスポンサーとなって1963年3月15日に結成され、同年10月20日に国際協会の一員としてチャーター(認証)を受けました。
式典・祝宴には西脇隆俊京都府知事、府内の京都市、向日市、長岡京市、城陽市、大山崎町の各首長、またライオンズクラブのパティ・ヒル国際会長を始め、城坂勝喜国際理事、永田賢司元国際理事、中谷豊重335複合地区ガバナー協議会議長、山本忍335-C地区ガバナー、元地区ガバナーや元地区役員、府内1~4リジョンのクラブ会長・幹事の他、各地の姉妹クラブやブラザークラブの皆様、そして京都府赤十字血液センターの堀池所長といった奉仕活動の関係者の方など、多数の来賓にご臨席を賜り、盛大に開催することが出来ました。
単一クラブの周年行事に国際会長をお招きするのは、異例のことと言えるでしょう。これについて少し経緯を記しておきたいと思います。
ヒル国際会長が所属するカナダのエドモントン・ホスト ライオンズクラブと当クラブとの交流の歴史は、50年前にまでさかのぼります。国際プログラムのYCE(ユースキャンプ及び交換/当初はYE<青少年交換>)プログラムを通じて始まりました。当クラブが結成10周年を迎えた1973年に姉妹クラブの提携を結び、エドモントン・ホスト ライオンズクラブに訪問団を派遣して以来、相互に10年ごとの周年行事を訪問し合い、50年が経過しました。とりわけパティさんと私は、ホスト家庭として互いの子どもを受け入れたのを機に、25年間にわたり家族ぐるみの交流を続けてきました。
4年前の2019年、私たちがエドモントン・ホスト ライオンズクラブの90周年を祝うためにカナダを訪問した時は、パティさんは国際第3副会長に就任され、京都乙訓ライオンズクラブが60周を迎える23年には国際会長になられる予定でした。当然多忙を極めているだろうと「パティ&グレッグ夫妻のご出席はかなわないでしょうね?」と問うと、即座に「私たちは今まで通り姉妹クラブの代表として参加します」と回答を頂きました。その日から、訪日計画の打ち合わせが重ねられました。そして、23年11月にフィリピン・マニラで開催されるOSEALフォーラムの終了後、アフリカ・フォーラムへ向かう道中に訪日が可能と判断され、日程が決定。国際理事だった10年前と同様に、あくまでプライベートでの参加として計画を進めました。公務の隙間を縫って来訪いただく栄に浴すに当たり、私たちは彼らの友情と友愛に心から敬意を表し、この式典をすばらしい国際交流の場と出来るよう精一杯の努力をしようと、3年間をかけて準備に励んだのです。
しかしながらその間には新型コロナのパンデミックに見舞われ、開催の規模のみならず可否すら計れない状況が続きました。とても苦しんだ当時のことが、昨日のように思われます。幸運にも23年5月、日本における新型コロナの位置付けは5類に移行。無事に多くの来賓に案内を送り、当日は260人ものご参加を賜り感慨深い一日となりました。式典は「家族でお祝い」のコンセプトで構成、簡素かつ恒例の手順で進行するよう配慮しました。君が代とカナダ国歌(英語)を全員で斉唱出来るように練習を重ね、メンバーから選出したソングリーダーが登壇して生ピアノの伴奏のみで会場全員が一体となる、そんなおもてなしを表現しました。クラブ会長や来賓あいさつに続いて、姉妹クラブのエドモントン・ホスト ライオンズクラブ代表としてパティ&グレッグ夫妻のあいさつがあり、バナーと記念品を頂きました。その後、今度はパティ・ヒル国際会長として祝辞と記念品を授与され、参加者全員に国際会長記念ラペルピンを贈られました。
60周年の記念奉仕事業として、青少年健全育成事業に特化したスペシャルティクラブ支部「獅志竹会支部」の設立、京都府赤十字血液センター献血ルーム四条へ高校生向け献血セミナー用に液晶テレビ及び映像機器一式贈呈(LCIF交付金事業)、第38回乙訓地区少年剣道交流大会主催、平安徳義会乳児院への桜植樹など、多岐にわたる活動を発表。これからも京都乙訓ライオンズクラブは歴史と伝統を継承しながら、「チェンジ」をキーワードとして更なる発展に邁進することを誓いました。
今回の60周年記念式典・祝宴を開催するに当たり、尽力いただいた現・元国際理事、OSEAL調整事務局の皆様、地区役員や諸団体関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
(CN60th式典実行委員長/94年入会/74歳)
2023.12更新