投稿リポート 子どもたちの命を守る
親子防災教室

子どもたちの命を守る親子防災教室

三島ライオンズクラブ(63人)は11月4日、結成60周年の記念事業として親子防災イベント「遊んで学ぼう!親子防災教室」を、三島市内の富士山南東消防本部(三島消防署)で初開催した。先着順で受け付けた事前申し込みはすぐに埋まり、当日は約200人の親子が参加して防災意識を高め合った。地域の防災力向上に貢献すべく、就学前の子どもが居る家族を対象に、親子で体験しながら防災について学び合う場を作りたい、どうやって子どもたちの命を守るかを家族で真剣に考える機会にしてほしいとの思いを込めた事業だ。また消防署を会場にして実施することで、将来の消防団員募集にもつなげたいとも考えた。

参加親子は会場に設けた展示を巡りながら、ハザードマップで自宅周辺の災害リスクを確認したり、ローリングストック(防災食だけでなく、身近な食品で賞味期限が長めのものを食べては補充して常備する方法)の知識を得たり、停電や断水時を想定し自宅でのトイレ対策について理解を深めるなど、大規模災害時に自宅で避難生活を送るための数々の知識を得ていた。

会場には、煙体験やAED体験、防災リュック作り、水消火器での放水体験、消防服を着て消防車や救急車と写真撮影するコーナーなど、当クラブのアラート支部を中心にメンバーが分担して10カ所の体験ブースを設営。子どもの五感に響くさまざまな体験を提供した。体験を通じて親子で防災について話し合い、楽しみながら知識を身に着けるというコンセプトに、30代のお母さんは「子たちと防災について体験しながら長い時間話し合ったのは初めて。消火器や煙の体験、災害時に必要となる知識を教えてもらえてとても勉強になった」と話してくれた。

幼い子どもがいる家族の多くは、3世代が関わりながら子育てに奮闘し、子どもを中心に生活が回っている。今回の事業を通じて、自分たちが暮らす地域のリスクを知り、子どもや家族の命を守る防災を自分ごととして捉える家庭を増やすことが出来たと実感した。三島消防署を始め、協力いただいた全ての方に感謝する。
 
2023.12更新(会長/前田義之)

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