投稿リポート 鳥取こども学園で
餅つき大会

鳥取こども学園で餅つき大会

鳥取いなばライオンズクラブ(池谷勇治会長/92人)は12月3日、社会福祉法人鳥取こども学園で餅つき大会を開催した。新型コロナの影響で2019年以来中止を余儀なくされていたが、今回で第48回目となった。当日は時折強い雨が降るあいにくの天候だったが、施設の子どもたち・職員約60人と、クラブメンバーとその家族35人、更に2002年から毎年参加してくれている鳥取城北高等学校と鳥取市立西中学校の相撲部員・監督24人の頼もしい助っ人も加わり、4年ぶりの再開ということもあってとても楽しくにぎやかな餅つき大会となった。

今回は80kgの餅米を使用し、36臼の餅をついた。クラブメンバーも杵(きね)を振るったが、さすがの相撲部員たちが大きな戦力となった。子どもたちも部員らに支えてもらうなどして「よいしょ、よいしょ」というかけ声に合わせて一生懸命に餅をつき、会場となった鳥取こども学園の中庭には雨を吹き飛ばすような大きな歓声が響き渡った。餅米を蒸す人、餅をつく人、返す人、丸める人など、たくさんの人の思いや手が入るからこそ、杵つき餅がこんなにおいしくなるのだと改めて実感した。つきたての餅は、園の職員たちがその場できなこ餅やぜんざいにしてくれ、冷たい雨が降る中で手作りの甘さと温かさが身に染みた。子どもたちも温かくて柔らかい餅を手に、楽しそうに丸めるのを手伝っていた。正月用の小さな鏡餅も出来上がった。

1968年のクラブ結成後まもなく始まった餅つき大会。半世紀以上の間にはさまざまな交流も生まれた。クラブメンバーの会社の中国人研修生や、鳥取環境大学陸上部員。20年前からずっと参加し今では欠かせない存在となっている相撲部員の中には、大相撲へと進んだ逸ノ城や伯桜鵬の初々しいいがぐり頭の姿もあった。遠く故郷を離れ夢に向かって励む彼らの姿は、学園の子どもたちの目には輝いて見えただろう。
1年をしめくくり新年を迎えるこの風物詩を、これから先もずっと続けていきたい。

2023.12更新(児童・青少年奉仕委員長/渡邊千代)

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