トピックス 会員150万人達成を目指し
ミッション1.5セミナー

会員150万人達成を目指しミッション1.5セミナー

9月29日、東京都千代田区永田町の衆議院第一議員会館大会議室において、A・P・シン国際第2副会長による「ミッション1.5セミナー」が、330〜333複合地区の会員約250人が出席して開催された。今年度始まったミッション1.5(ワン・ポイント・ファイブ)は、現在134万人の世界の会員数を2027年7月1日までに150万人に増やすことを目指す取り組みだ。

セミナーではまず、グローバル・アクション・チーム(GAT)の会則地域リーダーである山田實紘元国際会長から趣旨説明があった。山田GAT会則地域リーダーは成功を収めたLCIFキャンペーン100を振り返り、トップリーダーが率先して寄付したことがメンバーに波及して成果につながったと分析。キャンペーンで集まった資金により災害に即座に対応出来るようになるが、それは多くのメンバーがいてこそ可能になるとして、会員増強の必要性を強調した。また、現在日本のメンバーは10万人を割り、1年間に会員数の約1割に相当する1万人以上の退会者が出ている中、状況を打開するためにミッション1.5は大変重要なプロセスであると述べた。その上で、「今回のミッションもトップリーダーが積極的に行動することにより実現可能となる。各メンバーは今までのあり方を大事にすることと共に、自分たちのクラブを自分たちで変えていかなければならない」と強く訴えた。

続いて、国際協会会員部のカイル・ハーチー部長がミッション1.5と国際協会による支援について説明。世界の会員数150万人を達成するために、全ての地区が新クラブを結成、全てのクラブが新会員を加える、全ての会則地域で会員増強を達成する、という目標を掲げ、次のような方策が提示された。

・各地区は女性や若者を含めた多様な人たちが入会したくなるような地域戦略を策定し導入する。日本のメンバーの平均年齢は61歳ぐらいであり、年長のメンバーの意見を聞きながらも、今までの考え方をより良い方向に変えていかなければならない
・日本では過去5年間に66クラブが結成されたが、331クラブが解散し、265クラブの純減となっている。グローバル・メンバーシップ・アプローチ(GMA)の①チームを作る②ビジョンを作る③プランを立てる④成果を確認する、の4段階プロセスによって会員増強を図る
・新クラブ結成は、伝統的なクラブの他、スペシャルティクラブ(あるものに特化したクラブ。外国人だけのクラブなど)、キャンパスクラブ、レオ-ライオンズクラブ、バーチャルクラブなど、従来の枠を超えた発想で取り組む

また、GAT日本の小川晶子エリアーリーダー(330〜333担当)からは「会員拡大とアクションプランについて」と題して、現在は23%(家族会員を含む)の日本の女性会員比率を2030年までに30%とする目標や、小児がん、人道支援、環境保護、食料支援に取り組む企業内クラブのアイデアを挙げ、「(会員増強の)種はいろいろなところにある」と力説した。

シン国際第2副会長は「ミッション1.5と日本への期待」と題した基調講演で、「ライオンズが地域社会のさまざまなニーズに応えてこれまで以上に多くの人に奉仕が出来るようにするための取り組み」と説明した上、その意図や取るべき行動を以下のように示した。

・会員が多ければより多くの奉仕が可能となる
・グローバルな変化は各会員の努力により可能となる
・企業をリタイアした人たちにライオンズ活動のすばらしさを知って、参加してもらう
・地区ガバナーが責任を持ち、第1副地区がバナー、第2副地区ガバナーは達成するための準備をする
・各クラブがより良くなることが必要である
・新クラブの結成は地区内メンバーの努力により可能となる
・メンバー一人ひとりが責任を持って行動を起こす

シン国際第2副会長は、各会則地域の中でも日本の貢献が重要であると述べ、「日本のライオンズは世界の中ですばらしい存在感を示している。それを停滞させないでほしい。日本のメンバー全員で国際協会の期待に応えてほしい」と、参加者に行動を促した。参加した各地区のリーダーは気持ちを新たに取り組む決意を胸にし、熱気あるセミナーが終了した。

オンライン配信も行われた名古屋でのセミナー(写真:ライオン誌日本語版委員/増澤義治<長野県・諏訪湖ライオンズクラブ>)

ミッション1.5セミナーは東京の前に、9月27日に福岡市で335〜337複合地区、28日に愛知県名古屋市で334、335複合地区を対象に開かれ、国内3カ所で行われた。名古屋市でのセミナーはオンライン配信も行われた。

2023.10更新(取材:田中明<ライオン誌日本語版委員/埼玉県・和光ライオンズクラブ>)

●関連情報(国際協会ウェブサイト)
「ミッション1.5」
「グローバル・アクション・チーム(GAT)」
「グローバル・メンバーシップ・アプローチ(GMA)」