投稿リポート
知的障がい者を招いて
映画鑑賞会開催
北海道・北見ライオンズクラブ
#人道支援
北見ライオンズクラブ(山本一男会長/33人)は9月13日、知的障がいのある方々を招いて映画鑑賞会を開催。通所者とスタッフを合わせて77人が参加した。これは2011年、クラブ結成50周年を前に新事業を検討していたところ、社会福祉法人川東の里から「皆で楽しめるイベントが少ない」という話を聞いて企画したもので、以来毎年開催してきた。
ただ、コロナ禍中は中止していたため、今回は4年ぶり10回目の開催となった。障がいのある方は上映中に声を出したり体を動かしたりしてしまうことなどから一般の観客と一緒に鑑賞することが難しく、これまではイオンシネマ北見の1スクリーンを貸し切りにして実施していた。今年度は初めて、当クラブの会員が社長を務める㈱北見ハッカ通商の1階ホールを借りて開催。コロナが完全に収束していないことから座席の間隔を空け、映画館とは違い会場が平面のため椅子を扇状に並べるなどの工夫をした。
映画館ではどうしても入出時に一般客と接することから参加者に緊張が見られたが、今回はそれがかなり軽減されているようだった。映画館では飲食が出来なかったが、今回は上映前にミントアイスクリームを提供すると、皆とても喜んでワイワイとおしゃべりをしながら残さず食べてくれた。鑑賞会は山本会長と施設管理者のあいさつで始まったのだが、参加者からは早く映画を始めてほしいという気持ちがひしひしと伝わってきた。
上映した映画は『ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』で、ポスターには「僕らの『らしさ』が世界を救う。」というキャッチコピーが記されている。ドラえもんと、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫の5人が空に浮かぶ理想郷「パラダピア」を探し出し、誰もが「パーフェクト」になると言われるその場所で暮らし始めるという設定で、エンディングの別れの場面では感無量となった人もいたようだ。参加者からは感謝の言葉と笑顔をたくさんもらい、施設からは来年も開催してほしいと希望が寄せられた。
2023.10更新(幹事/五十嵐俊啓)