投稿リポート 森林セラピー体験学習会

森林セラピー体験学習会

鳥取いなばライオンズクラブ(池谷勇治会長/91人)は8月27日、鳥取県八頭郡智頭町にある森林セラピーロードで、今年度最初の事業となる「森林セラピー体験学習会」を開催。親子連れの市民やクラブのメンバーら30余人が参加した。目的は、当県の豊かな自然を生かした森林セラピーを体験し、環境保全に対する意識を醸成すること。総面積の9割以上を山林が占める智頭町には、長い年月をかけて鳥取砂丘に砂を運んだ千代(せんだい)川の源流があり、鳥取砂丘の源流の森としても知られている。智頭町では「森林は町の大切な財産」と捉え、森の癒やし効果に着目し、森林セラピーをメインテーマの一つにして町づくりに取り組んでいる。

セラピーコースには、中国自然遊歩道コース(2.3km)、芦津源流コース(2.0km)、三滝ダム周辺コース(1.3km)がある。今回の体験学習会は中国自然遊歩道コースで行った。当日「下界」は35度の猛暑だったが、森の中には涼やかな空気が流れている。美しい木漏れ日の中、歩道の脇を流れる川のせせらぎや滝の音などを五感で感じながら、森を楽しみ、森の中で歩行や運動、レクリエーションを実施することで、これまで知らなかった地域の魅力に触れ、森林セラピーを満喫することが出来た。

セラピー終了後には、智頭町と地元飲食店が共同で考案した、地元の山菜や野菜を使い栄養バランスを考えた「セラピー弁当」を大変おいしくいただいた。また智頭町北東部にある12集落から成る山形地区振興協議会の大呂佳己会長から、昔の林業作業の貴重な映像を見ながら智頭林業の歴史と現在についての話を聞いた。全ての体験を通じて、参加者は環境保全と地域活性化へ向けた大切なメッセージを受け取ることが出来た。

2023.09更新(環境保全委員長/長谷孝浩)

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