トピックス 次の100年への歩み
国際理事 城阪勝喜
7月7〜11日に開催されたボストン国際大会において、2023~25年の国際理事に就任しました。ライオンズクラブが次の100年に向かって新たな歩みを進める今、思い起こすのは創設者メルビン・ジョーンズが残した「他人に尽くすことから始めるのでなければ、人生の喜びは成し遂げられない」という言葉です。その精神はライオンズのモットー「We Serve(われわれは奉仕する)」として世界中のメンバーに脈々と受け継がれ、国や人種の違いを超えて奉仕の灯をともし続けてきました。
日本では近年の社会・経済情勢の変化により会員数が減少の一途をたどり、更にこの数年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けてクラブの奉仕活動も停滞を余儀なくされました。このままではいずれ「We Serve」の灯が消えかねないと憂慮しています。今こそ元気で魅力あるクラブを育み、奉仕の灯を一層明るく輝かせて次の世代につなげなければなりません。
ライオンズクラブ国際協会は、今期から2027年7月1日までに全世界で会員数150万人達成を目指す「ミッション1.5」を掲げました。その内容は下記の通りです。
1. 全ての会則地域で2026-27年度までに会員純増を達成する
2. 全ての地区で新クラブを結成する
3. ミッション1.5の期間中に、全てのクラブが新会員を迎える
4. 全ての地区は、女性、若手会員を含めより多様な会員を迎えるための戦略を策定する
LCIFキャンペーン100の成功で、奉仕を拡大するための資金が確保出来ました。次はこれを生かすために意義のある奉仕活動に携わる会員を増やし、世界にポジティブな変化をもたらしましょう。
私はこの10年間、次世代リーダー育成を始めとするさまざまな任務を拝命し、力を尽くしてまいりました。また2020-21年度には国際理事会アポインティとして、多様な経験をさせていただきました。これらの経験を基に、国際理事として次の点に特に力を入れて取り組んでまいります。
1. 次世代を担う若きリーダーの発掘と育成
組織の強化・発展には、有能で広い視野を持った若きリーダーの存在が欠かせません。クラブの活性化を図るには、新しい感性と力強いエネルギーを持つ若いリーダーや、多様な視点を持つ女性リーダーが必要です。次代を担うリーダーの発掘・育成を推進します。
2. 国際協会とクラブの意思疎通と、元気なクラブづくり
国際理事会の情報を素早く日本のクラブに伝え、日本の意見を国際理事会に届けて、国際協会と地区、クラブのつながりを強化します。また「明るく、仲良く、元気よく」、そうしたクラブづくりを日本中に広める環境整備に取り組みます。
3. 東洋・東南アジア(OSEAL)地域の躍進
日本を始めOSEAL地域の国際理事と協力し、ライオンズクラブ発展のためにOSEAL地域がより重要な役割を担っていくことを目指します。また、山田實紘元国際会長に続き、日本が誇れる人物を国際会長として輩出出来るよう力を尽くします。
国際理事として協会の発展に寄与し、OSEALそして日本のライオンズが抱える課題を一つひとつ解決して、その職責を果たす所存です。就任後の国際理事会では財務及び本部運営委員会への配属が決まりました。協会からは、事業家としての視点や精神などを期待されているものと感じます。これからの責任を考えると身が引き締まる思いです。皆様方のご指導とご鞭撻(べんたつ)を切にお願いいたします。
2023.07更新(2023〜25年国際理事/城阪勝喜<大阪港ライオンズクラブ>)