トピックス 国際理事就任にかける思い
国際理事 鶴嶋浩二
昨年6月の第104回国際大会で2022~24年国際理事に就任された長澤千鶴子理事が、健康上の理由により退任されました。この空席補充に関しまして、国際理事会のご推薦を頂き、国際理事会電子投票の結果、6月1日付けで私が国際理事に就任いたしました。この度のご推薦は思いもよらぬことではありましたが、引き継いだ1年余りの職務を全うしてまいります。ご支援を賜りました支援委員及び会員各位には、この場をお借りしてお礼申し上げます。
国際理事会では、希望しておりました大会委員会への配属が決まりました。一安心したのもつかの間、7月6~11日にアメリカ・ボストンで開かれる第105回国際大会に先がけて行われる22年度最後の国際理事会から参加することとなりました。
初めて国際理事会そして大会委員会に臨む準備として、今年3月に北アイルランドで行われた理事会会議の決議事項要約を確認いたしました。そこには、2029年の第111回国際大会の開催都市として立候補を表明していたインド・ニューデリーについて、現地視察の結果、国際理事会大会委員会での審議において候補地としての選定の取り消しを承認した旨の記載があり、改めて入札の難しさを感じております。
また国際大会の在り方の問題点として、昨今の物価上昇の中での登録料の問題や、現在は200ドルとしている大会ホテルの予約金を宿泊料金1泊分にすること、大会指定ホテルやエージェントとの関係、今期から行われた完全オンライン登録に関する事項なども挙げられております。これらの問題に関し、解決に向けて誠心誠意、尽力してまいる所存です。
私は国際理事就任に当たり、次の三つの柱に注力したいと考えております。
<会員増強>
会員各位にライオンズクラブに関する知識をより深めていただき、会員同士が刺激し合い高め合える仕組みを作り、国際的に通用するリーダーの育成をバックアップします。
<環境保全>
私たちが生活に便利さを求め続けた結果、地球温暖化など、地球環境にさまざまな変化や問題が発生しています。環境保全は、国際協会のグローバル重点分野でもあります。例えば森林破壊とは、伐採や火災などによって森林面積が消失していく状況を指し、世界の森林破壊のスピードは、毎年1300万ヘクタール(北海道1.5個分)とも言われています。地球環境は、私たちの行動一つによって大きく左右されます。環境を守ることは子どもたちの未来を見据えることであり、北海道から全国へ、日本から海外へとつながるような環境保全活動を行っていきたいと考えます。
<LCIF>
私自身、LCIFの複合地区コーディネーター、22年度は東日本エリアリーダーとして、長く財団に携わっております。緊急時の災害支援や、単一クラブでは対応出来ない規模のさまざまな支援に、LCIFの交付金や支援金が使われています。2018年に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震では、大変迅速に大災害援助交付金(MCAT)を交付していただき、それにより実現した被災地域での炊き出しや循環バスの寄贈、ハザードマップ看板の設置などの事業は、復興への大きな手助けとなりました。会員一人ひとりにLCIFへの理解度をより深めていただき、更なる協力体制を確立したいと思います。
さて、2025年には、札幌市での東洋・東南アジア・ライオンズ(OSEAL)フォーラム開催が決定しております。開催都市出身の国際理事として、これを成功に導くために力を尽くしたいと思います。更にその後、日本では5回目、16年の福岡大会以来となる国際大会の開催実現を視野に入れ、職務に全力を尽くす所存です。会員の皆様には更なるご理解とご協力を賜りたく、ここにお願い申し上げます。
2023.06更新(国際理事/鶴嶋浩二<北海道・札幌中島ライオンズクラブ>)