トピックス 第4四半期は"会員維持"
目標達成へラストスパート

第4四半期は”会員維持”目標達成へラストスパート

2022-23年度も、はや第4四半期を迎えました。各地から会員増強の成績一覧や活動状況が報告され、国際理事会で会員増強委員会に所属する立場としては一喜一憂しております。地区ガバナーの皆様、GAT(グローバル・アクション・チーム)リーダーの皆様、期初に発表されたご自身の目標について進捗(しんちょく)状況はいかがでしょうか。この先には、例年多数の退会者が出る「魔の6月」が待っています。前任者から引き受けた組織は、少なくとも減らすことなく後任者に受け渡したいもの。今から会員維持への備えをいたしましょう。

2月28日から3月3日、パティ・ヒル国際第1副会長(カナダ)が3泊4日の強行軍で日本を公式訪問されました。私の知る彼女の人となりをここで少しお伝えしたいと思います。ヒル副会長は、2019年の第102回ミラノ国際大会で第3副会長選挙に圧勝し、今年7月にボストンで行われる第105回国際大会にて、2018-19年度のグドラン・イングバドター国際会長(アイスランド)に次いで史上2人目の女性国際会長に就任する見通しです。しばしば「Dr.」の称号で紹介されるように、心理学の博士であり、30年以上にわたり政府関連部署や病院、教育分野におけるコンサルタントとして活躍されています。障がい者支援に力を入れる他、ライオンズでは指導力育成畑を歩み、国際理事であった2007〜09年はリーダーシップ(現・リーダーシップ開発)委員会に所属。鋭く、それでいて思いやりのある発言をされる人物で、その頭脳明晰(めいせき)かつ見識の高さに、次へのステップが嘱望されていました。私もFWT(家族及び女性チーム)のリーダーとして国際的な会議等でお会いした際は、女性リーダー育成について熱心に語り合いました。

また、ヒル副会長はYCE(ユースキャンプ及び交換)プログラムにも理解が深く、交換生を何人も自宅に受け入れてきました。以前日本を訪問した時には、かつてホストした子の家庭を訪ねたというエピソードもあります。日本では新型コロナの影響でこの3年間YCE活動が休止されていましたが、早い複合地区で2023年夏から、八複合地区全体では2023年冬から再開される予定です。このタイミングでYCEを熟知する新国際会長が登場することは、そうした動きへの大きな後押しとなるのではないでしょうか。

さて4月に入り、各地区、複合地区は年次大会シーズンに突入。新型コロナ感染予防のために3年以上続いてきたマスク生活も、3月13日からは着用が個人の判断に委ねられました。もちろん警戒は怠らずに、しかし久方ぶりに解放感にあふれる年次大会が日本各地で開催されるでしょう。今年度私は、一人ひとりの会員が一番大切であると認識し、「クラブ・ファースト」を訴えてまいりました。例えば年次大会議案にある決算書は、準地区、複合地区の1年間の通信簿です。皆様が選んだリーダーは期待に応えてくれましたか? また次年度のリーダーとなる地区ガバナー・エレクトの所信を十分に確認しましたか? リーダー育成とは、その人自身がリーダーとしての教育を受けるだけでなく、周囲が温かくも厳しい目で見守り、その活動を支援し育てていくことだと思います。会員の皆様は存分にご自身の権利を活用して年次大会に参加し、ライオンズクラブの発展に寄与してください。

最後に、そろそろ私に続く2023-25年度国際理事候補者のお名前も挙がってきたようです。出来るだけ多くのメンバーがボストン国際大会に参加し、新しい国際理事誕生のため力いっぱい応援いたしましょう。私も来年度、共に国際理事会で活動する仲間を心待ちにしております。そして、そのボストンで共に喜びを分かち合えたメンバーの中から、いずれは強い意志と志のあるリーダーが立ち上がり、私たちの後に続いていくことを期待いたします。

2023.04更新(国際理事/長澤千鶴子<千葉県・柏なの花ライオンズクラブ>)