投稿リポート 60年近く続く慈善茶会

60年近く続く慈善茶会

前日までの強い雨と風が収まって晴天に恵まれた4月9日、横浜鶴見ライオンズクラブ(13人)は横浜市中区の三渓園にある鶴翔閣で「春季慈善茶会」を開催した。三渓園は明治生まれの実業家で茶人でもあった原三溪によって造られた日本庭園で、住居であった鶴翔閣は横浜市の有形文化財にも指定されている。慈善茶会は当クラブ結成から2年後の1965年に第1回を開催。当初は毎年秋と冬の2回実施し、最近は春のみの1回となったが、60年近く続いている恒例行事である。この3年は新型コロナの影響で中止を余儀なくされたが、ようやく落ち着きを取り戻してきた今年、席数を3席(表千家、裏千家、煎茶道松香庵流)に減らして感染対策を取りながら再開することが出来た。

当日は残念ながら桜の花は散ってしまっていたが、新緑がとてもすがすがしく気持ちの良い天候の中で行われた。茶席は流派ごとに部屋を分け、参加者は行きたいところから順に接待を受けられる。煎茶道松香庵流は立礼で椅子席。表千家と裏千家は正座だが、足の悪い方のために椅子も用意した。参加者は200人弱で、「久しぶりにお茶会を楽しめました」といった喜びの声を頂いた。

慈善茶会による収益は会場に設置した募金箱の浄財と合わせて、日本盲導犬協会へ寄付する予定だ。今後もこの伝統ある奉仕活動を継続していきたいと、メンバー一同気持ちを新たにした一日となった。
 
2023.04更新(会長/大泉利夫)