投稿リポート
花見前の公園清掃と
桜の病害防除
広島県・庄原ライオンズクラブ
#環境保全
庄原ライオンズクラブ(瀧口泰治会長/55人)は桜の花見シ―ズンを迎える前の3月8日、庄原市の桜の名所である上野公園でゴミ拾いとてんぐ巣病にかかっている枝の防除を行った。同公園では上野池を取り囲むように植えられた桜を中心に約600本のソメイヨシノが咲き誇り、「日本さくら名所100選」にも選ばれている。散歩をしながら池の水面に映る桜が楽しめ、毎年多くの花見客でにぎわう。また夜はぼんぼりに灯がともり、柔らかい明かりと共に夜桜を楽しむことも出来る。若い人にも人気のお花見スポットである。
当クラブでは2005年から、地域の学校や介護施設、公園内などに植えられている桜の樹体を健全に維持する活動を実施。花がより美しくより長く咲くよう願いながら、継続的な奉仕活動としててんぐ巣病の防除や樹木周辺の草刈り、追肥などを行っている。てんぐ巣病は糸状菌(カビ)の一種によって起こる伝染病だ。菌の胞子が空気中に飛散して伝染し、感染すると枝が異常に発生して花が咲かなくなり、放置すると感染した枝は衰弱し枯死してしまう。ソメイヨシノは特にこの病気にかかりやすい。防除法は、り患した枝を幹との付け根から切除し、感染源を断ち切ること。桜は切り口から、胴枯病菌や腐朽病菌が侵入しやすいので、切り口に防菌・癒合促進剤を塗布する。切除した枝は病原菌が広がらないよう焼却処分する。
日本を代表する花の一つである桜は、毎年春の訪れを感じさせてくれる。私たち日本人にとって最もなじみ深く、桜の名所は花見客でにぎわい、学校の校庭では淡いピンクの花が新入生をやさしく迎えてくれる。全国各地にある名所の多くで植えられているのが、主にソメイヨシノだ。ソメイヨシノは樹命が短い種類とされているが、施肥、剪定(せんてい)、病虫害防除など、適切な管理を行うことで長く樹勢を維持することが出来る。庄原ライオンズクラブはこれからも人々に桜を楽しんでもらえるように、地域の環境整備に貢献し続けたいと思っている。
2023.04更新(第1副会長/矢吹昭善)