投稿リポート
シーズンを締めくくる
スキー大会
北海道・白滝ライオンズクラブ
#青少年支援
白滝ライオンズクラブ(27人)は3月26日、第19回白滝ライオンズクラブ・北大雪スキー倶楽部カップジャイアントスラローム(GS)競技大会を開催した。遠軽町白滝にある天狗平は周囲を山々に囲まれた緑豊かな大草原で、冬になると一面雪に覆われる。この天狗平にある北大雪スキー場は、標高1200m、極上のシルキー・パウダー・スノーで知られている。
好天に恵まれた今回の大会には、3歳~80歳代の約20人が参加した。競技は400mのコースを各人が2本滑り、2本のタイム差がより少ない人が勝者となる。だから自分との闘いであり、どれだけ年齢や技術の差があっても真っ向勝負が出来るのだ。小さい子どもが優勝したりすると、大いに盛り上がる。また当クラブと白滝スキー倶楽部とで提供する景品の各種スポーツグッズも大人気で、皆、目を輝かせて喜んでくれる。
この大会も20年ほどの開催当初は100人近い参加者があったが、近年はぐっと少なくなった。それでも、コロナ禍中においてさえ、終了後の食事会を持ち帰りの弁当に変えるなど工夫して開催を続けてきた。参加してくれた皆さんにはそれぞれの人生においても、同大会のように自分のペースで歩み続けてくれるよう願っている。
思い起こせばここまでくるには、幾多の苦労があった。2009~10年のシーズンには、北大雪スキー場の民間による営業が休止となってしまった。そこで当クラブは地元の子どもたちがスキーを続けられるようにと、クラブ・メンバーが経営する企業や北大雪スキー倶楽部の協力も得て約300mのTバーリフト(滑走式リフトの一種。スキーを地上の雪面に付けた状態で索道用ワイヤーにフックを引っかけて上る装置)を設置し、12~4月の土曜、日曜、祭日の運行を開始した。このリフトは学校の授業でも使用されている。
スキー大会が終了すると皆で設備を撤収し、スキー場はシーズン納めとなる。白滝は人口500人足らずの小さな地域だが、皆で協力して子どもたちの夢を支援している。その一端を、白滝ライオンズクラブが担っている。
2023.04更新(会長/奥山久美子)