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2万人の会員増強を目指し
今こそ行動の時
GAT日本全域リーダー 識名安信
今年度GAT日本全域リーダーを務めていた城阪勝喜さんが2023~25年度国際理事候補者の推薦を受けたことから、理事会方針書に沿って1月15日に同職を退任されました。これに伴い、城阪さんから私がバトンを引き継ぐことになりましたので、この場を借りてごあいさつとさせていただきます。私は2021-22年度から務めているGATエリアリーダー(GST及び336/337複合地区担当)との兼任となります。大変重い役目ではありますが、精いっぱい務めてまいりますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。
新型コロナウイルスのまん延に加え、ロシアのウクライナ侵攻により世界経済は悪化。物価高、急激な円安といった厳しい状況が続いています。しかし3年余りにわたって世界中で猛威を振るい人々の健康と生活を脅かした新型コロナがようやく落ちつきを見せ始め、長かったトンネルの向こうから待ち望んでいた希望の光が差してきました。今こそ、ライオンズクラブの目的である人道的社会奉仕活動を心から楽しみながら実践する時機の到来であります。
しかし新型コロナなどの影響による経済的打撃は大きく、退会者の増加が危惧されています。今更言うまでもなく、私たちライオンズクラブはこのような非常時だからこそ、地域において助けを必要としている人々に手を差し伸べ続けなければなりません。今、何が望まれているのか、何が出来るのか、一人ひとりが現実と真摯(しんし)に向き合い、従来のやり方に捉われることなく、「ウィズコロナ」における奉仕の在り方を見直してください。
世界が変わっても、ライオンズの弱者への思いやり、利他の心は不変です。ライオンズ・メンバーの皆さん、自らのスキルを高めるために国際協会のウェブサイトにアクセスし、ライオニズムへの理解を深め、勇気ある一歩を踏み出してください。
城阪前GAT日本全域リーダーは、「今期GATの最優先課題は『2万人の会員増強』の達成である」と発表されました。年度後半を託された者として、年頭に掲げた課題を変えることなく継続してまいります。ブライアン・E・シーハン国際会長はこの難局を乗り切るために、GET(グローバル・エクステンション・チーム)を設置し、新クラブ結成に向けた取り組みを強化する旨を発表されました。これを受けて山川洋GETエリアリーダー(東日本担当)、古川隆GETエリアリーダー(西日本担当)を選任し、下半期から本格的に始動。その役割は新クラブ結成の支援です。古川エリアリーダーは第1回のGET会議で、「ここ数年の会員動向を分析すると、解散クラブの数が新結成を上回り大幅な会員減になっている。この状況を改善して解散と同数程度の新クラブを結成すれば会員数は増加に転じる」と説いています。
シーハン国際会長は「見たい未来を創り上げよう」というメッセージ(ライオン誌ウェブマガジン2023年2月号)を配信しています。アメリカ・カリフォルニア州のシールビーチ ライオンズクラブは人口2万5000人の小さな町にあるにもかかわらず、ライオンズ・メンバー420人、レオ120人という北米最多の会員数を誇っているというのです。メンバーが会員増強の必要性を認識し、人々が加わりたくなるようなクラブづくりに全員で取り組んだことが功を奏したと紹介されています。そして「クラブにとって重要なことは何かを見極め、それを目指してください」とつづられています。
「正直なところ、GMA(グローバル・メンバーシップ・アプローチ)が十分に理解されないうちに新たにGETを設置するのには戸惑いを覚える」といった地区ガバナーからの意見も少なくはありません。こうした意見や質問にも丁寧に対応しながら、「懸命な努力、自分や仲間を信じる心、そして絶対にやり遂げるという強い志という三つがあれば必ず天や運は味方してくれる」(村上和雄/筑波大学名誉教授)という言葉を胸に刻み、クラブが健全に運営され、地域のニーズに応え、全ての会員が楽しみながら奉仕活動を実践出来ることを、GATとして目指してまいります。
2023.03更新(GAT日本全域リーダー、元337複合地区議長/識名安信<沖縄県・八重山ライオンズクラブ>)