獅子吼 ライオンズクラブを
若い世代に知ってほしい

ライオンズクラブを若い世代に知ってほしい

岐阜南ライオンズクラブは今年度、結成65周年を迎えました。当クラブでは長年にわたり献血活動に力を入れてきました。その方法は時代と共に変化し、現在は献血協力の呼びかけをしてくれる学生ボランティアのお世話や、取りまとめが主な仕事となっています。月に1回、大規模ショッピングセンターに日本赤十字社の献血バスが来る日は、朝一番で学生ボランティアの休憩場となるテントを張ります。真夏の猛暑の日には熱中症にならないように、冷たい飲み物や保冷剤を用意します。雪の降りしきる中では、学生が寒くないよう出来る限りの準備をして一日に臨みます。もちろん、試験期間などで学生の参加が少ない時には、ライオンズ・メンバーもプラカードを持って呼びかけに参加します。

私はこの2年間、クラブの保健・献血・臓器提供推進委員会委員長として高校生や大学生と身近に接してきました。その中で、強く感じていることがあります。それは、ライオンズクラブがどのような人の集まりで、何をする団体かを知らない若者があまりに多いことです。「ライオンズマンションに住んでいる人?」「ライオンが好きな人の集まり?」などと言われるのはしょっちゅうです。私が若い頃は誰に教えてもらったわけでもなく、ライオンズクラブが奉仕団体だと知っていましたし、憧れもありました。どうしてこうなってしまったのでしょうか?

それは、ライオンズクラブが自らの存在を広く周知させてこなかったからではないでしょうか。現在、日本には約2800のクラブがあり、それぞれが活発に活動しています。しかしその崇高な志、奉仕という使命を広く発信し、日本国民にアピールしてきたでしょうか? 特に次代を担う高校生、大学生にその存在の意義を知ってもらい、好感を持ってもらうことは、ライオンズクラブの将来にとって大変重要なことだと思うのです。

今から60年近く前の1966年、ライオンズクラブ国際協会は創設50周年の記念事業として「平和論文コンテスト」を開催し、世界中の青少年から、平和について考え実現の方法を提案する論文を募集しました。私事で恐縮ですが、当時高校1年生だった私はこれに応募し、現在私が所属している岐阜南ライオンズクラブ内の選考で1位となりました。クラブ例会の日に表彰式が行われ、会員一人ひとりから温かい声をかけていただいたことが忘れられません。「世界平和の実現のためには子どもの頃からの平和教育が必要」と訴えた私の未熟な論文は、次の段階である地区代表には進めませんでしたが、この経験とライオンズクラブへの憧れが、私の入会のきっかけとなったのです。

そこで私はここに、ライオンズクラブを多くの人に知ってもらうために、スポット広告を流すことを提案します。広告媒体はテレビ、インターネット、SNS、新聞、雑誌など、効率の良いものを選択し、次のようなことを紹介します。
◎ライオンズクラブは奉仕団体である
◎ライオンズクラブは世界平和を目指す団体である
◎ライオンズクラブはより良き社会をもたらすために努力する人の集まりである
短くても繰り返しアピールすれば、きっと人々の記憶に残り、「ライオンズクラブ=奉仕団体」という図式が脳裏に植え付けられ根付くはずです。

私はライオンズクラブが大好きです。体の動く限り奉仕活動を続けていくつもりです。そしてライオンズクラブのすばらしさを発信し、若い世代につないでいきたい。そんな気持ちでいっぱいです。
(保健・献血・臓器提供推進委員会委員長/07年入会/72歳)

2023.03更新