投稿リポート 陸と海を大冒険!
水陸両用バスクルーズ

陸と海を大冒険! 水陸両用バスクルーズ

半田ライオンズクラブ(72人)は3月4日、名古屋市内で運行されている水陸両用バス・マリンライダーを1日借り切り子どもたちを無料招待して、普段は出来ない体験をプレゼントした。コロナ禍の中で我慢しなければならないことが多い子どもたちと一緒に笑顔になれる事業はないかと考えていた時、当クラブの増尾秀光幹事の友人から紹介されたのが水陸両用バスだった。早速、許可を申請。半田市内で入水出来るポイントを探し、テスト走行も実施した。参加者を募集すると、定員152人のところに応募1300人を超える大反響だった。

安全に事業を開催するための準備を重ね、いよいよ本番の日。スタート地点となる半田赤レンガ建物の受付会場には、抽選に当たった子どもたちがワクワクとドキドキの入り混じった表情でやってきた。受け付けを済ませると、まず半田のご当地ヒーロー「獣神ハンダーFOX」の戦隊ショーがあり、続いてライフジャケットを着用してバスに乗り込むと、ライオンズ・メンバーとヒーローが「いってらっしゃい」と手を振って盛大に送り出す。バスの座席横の窓は枠だけでガラスは入っていないので3月の冷たい風が吹き込んでくるが、ガイドさんによる半田市クイズで盛り上がり、あっという間に入水スロープに到着。半田市のマスコット「だし丸くん」のお見送りで、いざ入水!! ここが一番に盛り上がるポイントだ。勢いよく上がる水しぶきに、思わず歓声が上がる。バスから変身を遂げた船でクルーズを楽しんでいると、「ルフィ船長」が操船するボートに乗ったキツネの「ごん吉くん」が手を振ってくれる。ごん吉くんは、半田出身の童話作家・新美南吉の童話『手袋を買いに』に登場する子ギツネに発想を得たマスコットだ。これには子どもたちも一緒に手を振って応えてくれた。

海から再び陸へ上がり半田の町を疾走しながら、子どもたちはこの町を前よりもっと好きになってくれただろうかと考える。いざ、降車後のアンケートでは、「海に入る時が楽しかった」「海の上を走ってびっくりした」「半田市クイズで半田に興味を持った」「半田のことを知ることが出来た」などの回答があり、みんな楽しんでくれたようだ。子どもたちには半田市の歴史やこれから変わっていくであろう町並みを、今日の体験と共にどうか忘れずにいてほしい。そしてこの日の子どもたちの笑顔は、メンバーも笑顔にしてくれた。ようやく実現出来た対面での活動は、メンバーにとっても記憶に残る事業となった。

2023.03更新(会長/久米宏和)