投稿リポート 60余年続く桜の保全活動

60余年続く桜の保全活動

大牟田ライオンズクラブ(古川欽也会長/65人)は2月9日、大牟田市北部の丘陵地にある甘木公園で、桜への施肥を行った。当クラブと桜は縁深いものがある。始まりは1960年、浩宮徳仁様(現在の天皇陛下)のご誕生を記念して、甘木公園で100本の桜を植樹した。以来クラブ結成の周年記念等に追加の植樹を続け、また毎年2月の第1定例会の際に施肥を行うようになった。今では甘木公園には春になると、当クラブが植えた数百本を含め9000本もの桜が咲き誇り、市内外から訪れる多くの皆さんを楽しませている。

作業当日は会員40人が11時半に公園に集合し、鍬(くわ)で株の周囲の地面を数カ所掘って肥料を埋めるという作業を行った。普段使い慣れない道具を手にして初めは「へっぴり腰」だった会員も、徐々に格好がついていった。好天にも恵まれ、皆で気持ち良い汗を流した。作業終了後はそのまま公園で定例会を行い、いつもとは違う屋外での会合に新鮮な刺激を受けて、会員一同奉仕活動への気持ちを更に高めたのである。最後に行った参加者全員集合しての記念撮影では、皆充実したすばらしい笑顔で写真に納まっていた。

ここ3年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて甘木公園の桜まつりも中止となり、花見も自粛が求められる寂しい時期を過ごしてきたが、今春は桜まつりが再開される。大牟田ライオンズクラブでは市民奉仕・環境事業の一環として、3月には夜桜見物のために提灯(ちょうちん)の取り付けを行う予定だ。再び多くの市民の皆さんが満開の桜の下で花見を楽しんでくれることを、メンバー一同心から願っている。
  
2023.02更新(会員委員長/江崎伸宏)