トピックス
会員増強を通じて
奉仕の強化を
GAT日本全域副リーダー 川島正行
今期GATはブライアン・E・シーハン国際会長の「Together We Can(皆でやれば出来る)」のかけ声の下、スタートしました。皆さんもご存じの通り、日本では毎年の会員減少が止まりません。私たちのライオンズクラブを未来につなげるためには、誰かが会員増強をするだろうと人任せにするのではなく、一人ひとりが責任感を持って取り組む必要があります。「Ask1(アスクワン)=1人が1人へ声がけ」をお願いします。7月の国際会長公式訪問で、シーハン国際会長は日本に会員数3割増強を求められました。城阪勝喜前GAT日本全域リーダーは、まずは数字を2割に抑えて達成を呼びかけています。私たちが掲げるモットーは「We Serve」ですが、「We」の人数が少なくなれば「Serve」も減少してしまいます。
GAT(グローバル・アクション・チーム)の中には、下記の重要なチームがあります。
・GMT(グローバル会員増強チーム)
・GLT(グローバル指導力育成チーム)
・GST(グローバル奉仕チーム)
・SCP/FWT(スペシャルティ・クラブ・プログラム/家族及び女性チーム)
更に新しくGET(グローバル・エクステンション・チーム)も加わり、アクションを起こしていきます。今期は全てのチームで主眼を会員増強に置いています。GMTは会員増強、GLTはリーダーシップを養いコミュニケーション能力を高める、GSTは時代に合った奉仕事業を創造、SCP/FWTにおいては特色あるクラブづくりや女性や家族会員の強化と、それぞれのアプローチがありますが、全てが円になってつながっています。
長く続くコロナ禍に加え、ロシアによるウクライナ侵攻など、私たちの生活は大きく変化し、同時に地域が望む奉仕も変化しています。11月に開かれた済州フォーラムでシーハン国際会長は、「今までの成功を未来に向けて変化させていく。しかし人がいなければ始まらない。そこにはリーダーシップと地域での意思疎通が必要である。そしてライオンズ・リーダーとしての喜びを感じてほしい」と話されました。また各国のリーダーからもさまざまな意見を聞くことが出来ました。例えば台湾における近年の会員増強では、会員数の2割に当たる新会員を獲得しました。中には退会者もいますが、新会員が更に新たな会員を連れてくる。盛大な入会式を行い、すぐに研修会を開いてライオンズとは何かを理解してもらうことで帰属意識を生みだしているのだそうです。フィリピンは、過去の栄光を取り戻したいとのこと。また元地区ガバナーもアンバサダーとして活動していく責任があるなど、たくさんの発言がありました。
各地区では地区ガバナーが会員増強などの地区目標を設定しますが、コロナ禍中ということもあり、消極的な傾向があるようです。しかし目標を下げてしまっては増強は望めません。再度、より高い目標の設定を検討していただきたいところです。
12月5日、東京でGAT全国サクセスストーリー進捗(しんちょく)報告会が開催されました。約300人のメンバーが参加し、たくさんの発表がありました。成功例だけでなくさまざまな葛藤や、問題解決のためにどう行動したかといった話も聞くことが出来、会場内はメモを取るたくさんの姿が見受けられ、参加者の熱意が伝わってきました。ただ、会場に来ているメンバーは皆前向きで積極的なのですが、各地区からの参加者数と地区目標値が比例していると思われ、地区による温度差を感じました。ライオンズクラブ国際協会の方向性や、日本のライオンズのやるべきことについての情報が単一クラブまで十分に伝わっていかないこともあるようです。1年365日。1年を何で数えるか、何を目標にするかで見えるものが変わってきます。1年を奉仕の回数で数えたら、会員増強への声がけの回数で数えたら、何回になり、何が見えてくるでしょうか?
第2回のGAT全国サクセスストーリー進捗報告会は4月12日、京都で開催予定です。たくさんのメンバーの参加をお待ちしています。
We Serve.
2023.01更新(GAT日本全域副リーダー<東日本担当>、元国際理事/川島正行<茨城県・土浦北ライオンズクラブ>)